2015年 ザ・ホンダクラシック

石川遼 トップスタートで目指す“鬼門”突破

2015/02/26 09:07
開幕前日は練習場で調整。2年連続予選落ちの苦手コースに立ち向かう

米国男子ツアー「ザ・ホンダクラシック」開幕前日の25日(水)、プロアマラウンドの対象選手から外れていた石川遼は午前11時過ぎにコース入り。ドライビングレンジとパッティンググリーンで4時間半ほど汗を流し、最後の調整を終えた。

前日、コース攻略のポイントに掲げていたティショット。この日のドライバーは時折左に引っかける弾道も混じり、「まだまだですね。練習場で10球近く同じような真っ直ぐの球が出ないと、良い状態とはいえない」と、開幕を直前にしての自己評価は厳しい。

万全とは言いがたい状況で、明日から迎えるは、初出場の2013年から2年連続で予選落ちしている苦手コース。初日は3年連続となる10番スタートに組み込まれたが、苦い記憶が残るこのシチュエーションは、石川にとって“鬼門”とも言える。

13年は、15番(パー3)から高難度の3ホールが続く“ベア・トラップ”で3オーバーを献上。さらに14年は「かなりのストロングホール」という10番と11番の2ホールをボギー、ダブルボギーとし、いきなり3オーバーのハンデを負った。いずれも前半インの乱調が響いて出遅れ、予選ラウンドで姿を消す要因となった。

過去の反省を踏まえ、今年のポイントに挙げるのは序盤2ホールの入り方だ。「カギになる」というスタートホールは、コース中で唯一となる500yd超えのパー4。11番では昨年、右ラフからの2打目を2発連続でグリーン前面に広がる池に打ち込んだ。

「10番は特に長いホールだけれど、しっかりいいショット、いい攻め方ができればパーもとれるし、バーディチャンスだっていける。去年は11番で打ってしまっているので、そこのスタートがすごく大事になる」

初日は午前6時45分のトップスタート。「10番からパー、パーで上がれれば、そこから(スパイクマークがない)グリーンの状態も踏まえて有利に進めると思う」。鬼門をくぐり抜け、気持ち良く朝日を浴びたい。(フロリダ州ウエストパームビーチ/塚田達也)

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