石川遼の決断は プロ8年目初戦を前にギアを“大幅”変更
米国男子ツアーの2014―15年シーズン第10戦「ヒュマナチャレンジ クリントンファウンデーション」は22日(木)、カリフォルニア州のPGAウエスト・パーマーコース、同ニクラスコース、ラ・キンタCCで3日間にわたる予選ラウンドを開始する。石川遼は開幕前日の21日(水)までに3コースでの練習ラウンドを完了。約1カ月半のオフを経て使用ギアに変更を加え、自身にとっての新年初戦を戦う。
石川が昨秋にテストを開始した新しい1W。キャロウェイゴルフの「ビッグバーサ アルファ 815 ダブルダイヤモンド ドライバー」を今週、米国では初めて実戦投入する。ロフト角は8.5度。市販モデルでは黒いフェースをシルバーにマイナーチェンジするなどの調整を施した。また、練習時のキャディバッグには同シリーズのユーティリティ(ビッグバーサ アルファ 815 ユーティリティ)も。コースによっては、3Iと6Wの間の飛距離を持つクラブとして選択肢がありそうだ。
パターはお馴染みのL字マレット(オデッセイ VERSA パター #9 BLACK)から、ピンタイプ(オデッセイ メタルX ミルド #6)にチェンジ。「ピン型のヘッドだけど、ネックの形がL字と同じ。違うパターという感じはあまりしない。L字が好きで、ストロークが偏りやすい。(それを防ぐため)いつでも使えるようにという状態にはあった」と、開幕前日のラウンド中も入念に練習を繰り返した。
大きなテストとなるのが、これまでダンロップスポーツの製品を使用していたボールの変更。この冬に全米ゴルフ協会(USGA)の適合リストに載り、キャロウェイが2月に詳細を発表する「SR2.5」で事前練習を行っていた。現在はあくまで両社のモデルを天秤にかけた段階だが、今後の動向が注目される。
3年連続の出場となる大会は、予選3日間で2人のプロ、2人のアマチュアが1組でプレーするプロアマ形式を採用。それぞれ72ホールのストロークプレーで争うが、雰囲気は普段の試合とは一線を画す。「こういうのは僕、好きですね。特に今年のはじめの試合。アマチュアの人と、(前後の組が)詰まりながらやっていくプロアマ。いきなり普通のフォーマットの試合よりは、やりやすい感じ」
プロ8年目を迎える心境は「結構違いますね」と表情には笑みが浮かぶ。「今年は本当にワクワク感しかない。この1年が楽しみで仕方がない。やっていることに手ごたえを感じられるので楽しみです」。米ツアー本格参戦3シーズン目での初勝利へ邁進する。(カリフォルニア州ラ・キンタ/桂川洋一)