米国男子ツアー

最下位脱出ならず ウッズ「僕はプロセスを知っている」

2014/12/06 09:29
未だ最下位に甘んじているが、1つの確信を胸に秘めホールを重ねているT.ウッズ(Scott Halleran /Getty Images)

フロリダ州のアイルワースG&CCで行われているツアー外競技「ヒーローワールドチャレンジ」2日目。自身のホスト大会で初日5オーバーと出遅れたタイガー・ウッズは、最終18番でダブルボギーを叩いて「70」。通算3オーバーで最下位の18位を抜け出せなかったが、イーグルを奪うなど光るプレーも披露した。

早朝から分厚い雲に包まれた金曜日。1番で2mにつけてバーディ発進したウッズは、13番(パー5)のスーパーショットでファンを沸かせた。ピンまで残り213yd、右ラフからの第2打を5Iで放つと、グリーンエッジでワンクッションしたボールは手前から5ydに切られたカップ右1mで止まり2オンに成功。イーグルを奪い、続く14番は残り86ydをウェッジで1mにつけてバーディとした。

スコアを2つ伸ばしても浮上はならなかったが「昨日と大きな違いはなかった。たぶん2つくらいは悪いショットを減らせたけれど、昨日も良いボールを打てていたし、きょうももう一度できた」と、今週は約4カ月ぶりの復帰戦であること、スイング改造中であることを考えれば、結果に固執するわけにはいかない。

前日は4度アプローチでダフるなど、ショートゲームのミスが出遅れの大きな要因となった。この日も「まだそんなに良くはない」という評価。「これもスイングを変えている影響のひとつ。チップショットもスイングの小さいバージョンだからね。もっと時間をかけて練習しないと」

復活への道は険しい。だが、そこに悲壮感はない。「僕にとっての好材料は、こういったプロセスを理解していることだ。今までも時間をかけて変化してきた。振り返ってみれば長い変遷があっただろう。最初にテコ入れをしたのは97年、マスターズで勝った後からだった。99年の5月まで、丸2年はかかったんだ。物事は“カチッ”とハマると、いきなりうまく行き始める。それがプロセス。終わるころにはしっかりと機能するはずだ」

第3ラウンドも全体のトップスタートを切るウッズ。目の前の課題に黙々と取り組んでいく。(フロリダ州オーランド/桂川洋一)