2014年 WGC HSBCチャンピオンズ

WGC初挑戦の岩田寛 「これが世界か」とヒヤリ

2014/11/06 18:19
初挑戦のWGC。岩田はパットに苦しみながらも我慢を続けた

9月の国内ツアー「フジサンケイクラシック」で悲願の初勝利を飾った岩田寛が、初出場の世界選手権「WGC HSBCチャンピオンズ」を1オーバーの37位タイでスタートした。アウトから出ると3バーディ、4ボギーの「73」。グリーンのライン読みに苦労しながらも、なんとか大きな出遅れは免れた初日だった。

胸を張ったのは1オーバーで折り返した直後の2ホール。10番でティショットを右の深いラフに入れ、セカンドはフェアウェイにレイアップ。4mのパットを沈めてパーを拾った。続く11番の2打目は木の根元に張り付いたボールに対し、スタンスが取れずに左打ち。続く残り94ydを2mにつけ、再びパーセーブに成功した。

最終18番(パー5)は2打目をグリーン手前の池に入れてボギーとなり、「パットが入らなくても、我慢していたんですけど…。完璧だと思ったのに」と悔やんだが、中位には食らいついた。

海外志向が強く、年末には米ツアー下部ウェブドットコムツアーの最終予選会に挑戦する。今回は弾みをつけたい初挑戦のWGC。「ボードを見たら(11ホールで)グレーム・マクドウェルが6アンダーで回っていて…これが“世界”かと思った」と、焦る場面も。しかし終わってみれば、そのトップも5アンダーで終わっている。

「きょうはロングで2ボギー(2番、18番)。今年初めてかも知れない。全然バーディを獲れなかった。もう少しパターが入ればというところ」。得意のグリーン上でのプレーに活路が見いだせれば、大きな手応えも得られるはずだ。(中国・上海/桂川洋一)

2014年 WGC HSBCチャンピオンズ