松山英樹 体調不良色濃く57位「言い訳にならない」
マサチューセッツ州のTPCボストンで行われた米国男子ツアーのフェデックスカッププレーオフ第2戦「ドイツバンク選手権」最終日。3アンダーの34位タイから出た松山英樹は2バーディ、5ボギーの「74」(パー71)と後退し、通算イーブンパーの57位タイでフィニッシュした。
4日間のうち、最も蒸し暑くなった月曜日。この日の敵はコースや他選手たちよりも、自分自身といえた。風邪気味で「昨日からしんどかった」と体調不良をおしてスタートすると、ドライバーでのティショットをグリーン手前のフェアウェイまで運んだ4番でバーディを先行するも、中盤に立て続けにスコアを落とした。
7番(パー5)ではフェアウェイから、残り約60ヤードの第3打をウェッジで大ダフリ。「ただのミスショット。バーディを獲りたいシチュエーションでしたし、自分の考えがまとまらないうちに打ってしまった。それでもああいうミスは…」と、ボールは15ヤード進んだだけで、4オン2パットのボギーを叩いた。10番、11番(パー3)はショットをピンが近いショートサイドに外し、12番ではグリーン手前から“3パット”を喫して3連続ボギー。
「今日は構えた時点でうまくいく感じがしなかった。いいパット、ショットを打っても結果につながらなかった。ひとつでもいい流れになれば、アンダーで回れたかなあと思います」。体調不良は前日から続いたもので「昨日はしっかりアンダー(68)で回れているので、風邪が言い訳になることはないですね」と自分を責めた。
各大会終了後の積算フェデックスカップポイントで下位選手が脱落していく全4戦のプレーオフ。松山はこの第2戦を終えてランキングを24位から30位に落とした。4日(木)開幕の第3戦「BMW選手権」終了後に上位30位以内をキープできれば、翌週の最終戦「ザ・ツアー選手権byコカ・コーラ」進出が決まる。
「今日これだけ悪かったので、来週頑張らないと最終戦に行けなくなってしまう。頑張って優勝争いに加わりたい」。コロラド州デンバーでの戦いは中2日で始まる。(マサチューセッツ州ノートン/桂川洋一)