2014年 全米プロゴルフ選手権

石川遼は予選落ち ショットの力不足を実感

2014/08/09 09:52
ドライバーの不調によりメジャーセッティングに屈した石川遼

海外メジャー今季最終戦「全米プロゴルフ選手権」の2日目。79位からスタートした石川遼は「ショットが悪すぎた」とスコアメイクに苦しみ、3バーディ、6ボギーの「74」(パー71)でホールアウト。決勝ラウンド進出(70位タイ以上)へ巻き返しを図ったラウンドで3つ落とし、通算4オーバーの95位タイで予選落ちを喫した。

日中を通して振り続けた雨のピークは、ちょうど石川がトップ組から出た7時35分前後。視界が遮られるほどの豪雨の中、スタートホール10番(パー5)のティショット、セカンドとフェアウェイに運び、3打目をピン奥50センチにピタリ。その後は50分の現場待機を強いられたが、これを確実に沈めてバーディ先行で飛び出した。

しかし、以降は雨も小康状態になったものの、ドライバー、アイアンともにショットの精度が定まらない。特に、ドライバーは左への曲がりが目立った。距離の長いパー4が続く16番、17番と左ラフに打ち込み、いずれもグリーンを外して連続ボギー。折り返し後の1番、2番もドライバーが左、右へと散り、雨により「かなり重くなっていた」というラフからの刻みを強いられる。再びの連続ボギーで、目前にあったカットラインは遠ざかっていった。

「ショットがまだまだ。もっと良いゴルフができると思うし、悔しい」と、この日フェアウェイを捕らえたのは14ホール中5ホールのみ。対して、この2日間を同組で回ったロリー・サバティーニ(南アフリカ)のドライバーショットには目を見張った。「ほとんどミスが無いし、280から300ヤードの距離をコントロールして、ドローもフェードも打てる。とても勉強になった」。今の自分との、レベルの差を実感した。

現在は、ドライバーの練習量を増やしている真っ最中。次週の「ウィンダム選手権」を経て、2週間後には初めて臨むプレーオフシリーズも控えている。「しっかり良い練習はできていると思う。これを続けて、成果が出るまで待つしかない」。この2日間で得た反省を胸に、再びドライバーを振り続ける。(ケンタッキー州ルイビル/塚田達也)

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