2014年 全英オープン

2度目の全英は39位 「調整」の言葉に込めた松山英樹の意地

2014/07/21 04:15
2度目の全英では優勝争いに絡めなかった松山英樹。3週間後の「全米プロ」に日本人初メジャー制覇の夢は持ち越した

今季海外メジャー第3戦「全英オープン」最終日、松山英樹は5バーディ4ボギーの「71」。通算1アンダーの39位タイで4日間の戦いを終えた。

「うまくいかなかったですね」。最終日の18ホールを戦い終えた松山は、元気なく振り返った。「ショットは昨日より良くなったけど、結果に繋がらなくて残念です」。この日はグリーン上で苦労して計31パット。チャンスを生かせず、ピンチでも踏ん張ることが出来なかった。

この4日間のスタッツは、フェアウェイキープ率69.6%(9位タイ)、平均飛距離272.0ヤード(59位)、パーオン率61.1%(56位タイ)、平均パット数1.64(41位タイ)、バーディ数16個(23位タイ)、ボギー数15個(多い順から4位タイ)。優勝したロリー・マキロイとのストローク差は16打だった。

「スイングのずれに早く気付けないのが今年の悪いところ。パッティングも相変わらず悪かった。勝てなかったので、やることはいっぱいあります」。今年6月の「ザ・メモリアルトーナメント」で米ツアー初優勝を飾ったが、今季を振り返れば「たまたま、あの週だけうまくできた」と、依然として万全とは言えない中で戦っている。

予選2日間を同組で回って、結果的に優勝したマキロイとの差はなんだったのか?「うまくこの全英に向けて調整してきたから、こういう結果になっていると思う。自分もそういう調整ができるように練習していきたい」。

日本人初となるメジャー制覇の夢は3週間後の「全米プロ」までお預けとなった。「その前にWGC(ブリヂストンインビテーショナル)があるので、それに向けてしっかり調整していきたい」。頂点に立つために、今の自分に足りないものがあるとは思わない。「調整」という言葉に、松山の意地が見えた。(英国ホイレイク/今岡涼太)

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