松山英樹、首位と3打差発進も平然「4日間やらなくちゃ優勝はない」
英国ホイレイクにあるロイヤルリバプールで開幕した海外メジャー「全英オープン」の初日、松山英樹は5バーディ2ボギーの「69」で回って3アンダー10位タイ。首位と3打差の好スタートを切った。
松山にとっては2度目の「全英オープン」の舞台。予選ラウンドはロリー・マキロイ(北アイルランド)、ジョーダン・スピースとの若武者対決となったが、「緊張することなく普通に回った」と頼もしかった。
3番で2打目を80センチにつけてバーディを先行させると、5番(パー5)ではティショットをアイアンで刻んで確実に3オン。2メートルのバーディパットを流し込んだ。7番でもバーディを奪って3アンダーで前半を折り返したが、海沿いに出る11番あたりからショットが風にぶれ始めた。
12番では3Wが右ラフへと流れ、2打目はピンにまっすぐ向かったが、奥のラフへとこぼれてしまう。アプローチを寄せきれずにボギーとすると、続く13番(パー3)でもグリーン手前からのアプローチをパターで2メートルオーバーして連続ボギーを献上した。
一度は止まりかけた流れだったが、上がり3ホールがこの日の松山の見せ場だった。16番(パー5)は右サイドのカラーから7ヤードを沈めてバーディ奪取。続く17番では、2打目がグリーン手前にあるポッドバンカーのあご付近に突き刺さり、球がほとんど見えない状況。「練習で1回うまくいったのでやってみた」と、これを4メートルに寄せて圧巻のパーセーブ。最終18番(パー5)も、残り230ヤードを3Iでグリーンに載せるとなんなく2パットのバーディとした。
「良かったんじゃないですかね」と、淡々と初日を振り返った松山。同組で回ったマキロイは、平均飛距離340.5ヤードという驚異の飛距離で積極果敢なゴルフを展開して6アンダーを叩き出したが、「彼は彼なりに考えてやっていると思うので、参考にしようとは思わない」と影響される素振りはない。
そのトップとは3打差だが、「(首位との差は)特に気にしていないです。4日間やらなきゃ優勝はないですし」と、18ホールを10位で終えたくらいでは、この男が饒舌になる理由はない。(英国ホイレイク/今岡涼太)