2014年 HP バイロン・ネルソン選手権

遼、昨年の10位超えを目指して「調子は良い」

2014/05/15 09:34
プロアマ戦では、8Iでの見事な左打ちも披露した石川遼

米国男子ツアー「HPバイロン・ネルソン選手権」の開幕前日、石川遼は強風の中でプロアマ戦に出場して18ホールをラウンド。本番直前のコースの感触を確かめた。

「この季節の風じゃなかったので、あまり参考にはならなかったけど」と、普段とは違う北からの風に苦笑いを浮かべた石川だったが、「調子は良いし、グリーンのスピードは参考になった」と、久しぶりのプロアマ戦を満足げに振り返った。

コースは昨年よりも湿っており、グリーンとフェアウェイは軟らかめ。「去年より、1日平均1打くらい伸びるかな」と石川はスコアの出方を予想する。昨年は10位タイに入っており、「普通にやって、伸びてくれれば良いと思う」と力まずに大会初日に臨む構えだ。

今週はエースキャディのサイモン・クラーク氏が不在で、昨年2度バックを担いでもらったサム・ピナー氏とタッグを組む。「キャディによって性格も違うし、仕事ぶりも違う。新しい発見があって面白い」とこの起用を前向きに捉えており、特にグリーン上では「ラインの読みが合う」と相性の良さも感じている。今週はグリーン上の意見交換で、パットにも普段以上の安心感が生まれそうだ。

前日火曜日の夕方には、PGAツアーの“プレーヤーズミーティング”に参加した。この会議には、コミッショナーのティム・フィンチェム氏も出席して、PGAツアーの現状と将来の予測などを説明されたという。

「選手として心掛けて欲しいことや、スポンサーやボランティアがいて成り立っているということ。それに、20年前と比べてツアーの注目度も高まっていて、その結果として収益も増える見通しだということを聞きました。最終的にはファンを大事にするということがゴールだと思うのですが、PGAツアーって良いところだなと思いました」と、顔をほころばせた石川。自らの恵まれた居場所を再認識し、目の前の熾烈な戦いにもより一層集中できそうだ。(テキサス州ダラス/今岡涼太)

2014年 HP バイロン・ネルソン選手権