2014年 ザ・プレーヤーズ選手権

浮島17番に新たな名シーン カイマー、勝負を決するロングパット

2014/05/12 11:05
2位に1打差で迎えた17番(パー3)で9メートルのパーパットをねじ込み、ガッツポーズを決めたM.カイマー

米国男子ツアー「ザ・プレーヤーズ選手権」の最終日は、首位タイからスタートしたマーティン・カイマー(ドイツ)が1打差で辛くもゴールテープを切り、通算13アンダーで2010年「全米プロゴルフ選手権」以来となる米国ツアータイトルを手にした。

正午過ぎに予想されていた雷雲の到来が夕方にずれこみ、午後5時40分ごろから中断。13番までに3バーディを奪い、2位に3打のリードをつけていたカイマーは、空を覆う雷雲を恨めしく眺めていたことだろう。「とても良いラウンドを続けていたのに、プレーが止まって嘆かわしかったよ。とくに優勝争いをしている最中にね・・・」。

約1時間30分後に再開後、カイマーの予感は悪い方へと的中する。15番ではティショットを左サイドの林近くまで曲げると、2打目はグリーン左のラフへ。3打目のアプローチをショートさせてバンカーに落とし、4オン2パットのダブルボギー。すでに通算12アンダーでホールアウトしていたジム・フューリックとの差は僅か1打に詰まり、自ら接戦を招いてしまう。

傾きかけた流れで迎えた浮島グリーンの17番パー3で、カイマーの運命は潰えたかに見えた。「良いショットだったが、2フィート短かった」というティショットは、グリーン手前の傾斜に当たって左にキックし、勢いのついたボールはグリーン上を池に向かって転がり続ける。際に生えるラフで辛くも止まったが、約20ヤードのアプローチは9メートルショート。そして、今週最大のハイライトが待っていた。

「左から右に曲がる下りのラインで、暗いこともあってすごくタフだった。暗くてラインも見えにくかったし、入れるには少しの運も必要だったけど、あれは良いパットだったよ」。ボールはスネークラインを辿ってカップに吸い込まれ、カイマーは何回も右手でガッツポーズを作った。「17番をボギーにしていたら、今日は終わっていたかもしれない」と自身も認める、まさに勝負を決した1打。これまで数々のドラマを生んできた名物ホールに、また新たな名シーンが加わった。(フロリダ州ジャクソンビル/塚田達也)

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