2014年 ウェルズファーゴ選手権

「ストレスになって・・・」松山英樹、消化不良の38位

2014/05/04 08:01
松山英樹は38位に後退。プレー内容は、その表情が物語っていた

ノースカロライナ州のクエイルホロークラブで開催されている「ウェルズファーゴ選手権」の3日目。通算3アンダーの17位タイで決勝ラウンドを迎えた松山英樹は1バーディ、1ボギーに留まり、連日の「72」でホールアウト。周りではビッグスコアが飛び交ったムービングデーの波に乗れず、首位に10打差の38位タイに後退した。

澄み切った青空とは対照的に、松山の表情が晴れることはなかった。「ティショットが思うように打てず、それがストレスになって上手くプレーできなかった。それ以上にショートパットがぜんぜん入らなかったので苦しかった」。この言葉が、不本意に終わったラウンドを総括していた。

フェアウェイキープ率57.14パーセント(8/14)、パーオン率55.56パーセント(10/18)ともに、3日間の自己ワーストを記録。苦労しながらバーディチャンスにこぎつけても、仕上げの1打が決まらない。序盤の2番(パー3)ではピン右1メートルから80センチオーバーさせると、返しも右カップを蹴り3パットボギー。8番でもピン右1.2メートルに絡めながら、カップインの音は響かない。1つでも沈めていれば・・・という周囲の口惜しさをよそに、「“たられば”を言ってもしょうがないですから」と多くは語らなかった。

17番ではティショットをグリーン奥のラフにこぼすが辛くもパーセーブ

最終日に向けた好材料を挙げるとすれば、不調ながらもツアーでも屈指の難度を誇る上がり3ホール、“グリーンマイル”を全てパーで切り抜けたことか。「17番と18番は難しいところにいったけど、うまくパーで切り抜けられた」と松山も納得顔だ。

池の逃げ道が右サイドしかない17番(186ヤード/パー3)では、池の際に近いグリーン奥ラフにこぼすが、3メートルのパーパットを決めてピンチをしのぐ。左サイドに延々とクリークが走る18番も、右フェアウェイバンカーからの2打目をアゴに当てながらもピン左7メートルに寄る幸運もあり2パットでパーセーブ。辛くもオーバーパーは回避した。

「まずはティショットから。明日はストレスが溜まらないように頑張ります」。3試合ぶりとなる72ホールラウンドを、次戦に向けた収穫へと繋げたい。(ノースカロライナ州シャーロット/塚田達也)

2014年 ウェルズファーゴ選手権