マット・クーチャー 悪夢の18番に散る
2014/04/07 08:16
「シェルヒューストンオープン」最終日、ゴルフ・クラブ・オブ・ヒュースオンの最終18番を迎えたマット・クーチャーは、1打差をつけて単独首位に立っていた。
ティショットをフェアウェイに置き、グリーン左奧に切られたピンまでは残り214ヤード。「逃げたくなかった」とクーチャーは言う。「パーで勝てることは知っていた。(左サイドの池から)逃げて、(少なくともプレーオフに残る)チャンスを待つ方がスマートだろう。でも僕は、パーを獲って勝ちたかったんだ」。
「不運にも少し左に出てしまった」という2打目は池に消え、プレーオフではマット・ジョーンズ(オーストラリア)にチップインバーディを奪われて、呆然とするしかなかった。「振り返ってみると、右サイドのバンカーからはパーが獲れる。でも、池からは無理だ。少し固執しすぎていた」。
この2週間は4位と2位。2007年に「シェル ヒューストンオープン」が「マスターズ」前週に移ってから(13年のみ2週間前)、今大会の優勝者がオーガスタでトップ10に入ったのは10年のアンソニー・キムただ1人。データを信じれば、負けても悪いことばかりではない。(テキサス州ヒューストン/今岡涼太)