2014年 バレロテキサスオープン

初コースの遼 サボテンに阻まれ首位と6打差

2014/03/28 10:13
初日は初体験のコースに苦戦した石川遼だが、ショットの好感触は消えていない

テキサス州にあるTPCサンアントニオで開幕した米国男子ツアー「バレロテキサスオープン」の初日、石川遼は4バーディ3ボギー1トリプルボギーの「74」とし、2オーバーでホールアウト。霧雨でスタートが2時間半遅れた影響で日没サスペンデットとなる中、首位と6打差の暫定85位タイで初日を終えた。

悔やまれるのは折り返した後半の1番。やや左に出たティショットは「(コースの)チェック不足」で勢いよく林の中まで転がってしまう。球は砂地の上に止まったものの、アドレスした両足は大きな石の上にある状態。右サイドのフェアウェイに戻すには足元の石が邪魔となり、前方の狭い木の間を抜こうとしたが、球は数メートルの先の枝に当たって密集したサボテンの中へ跳ねてしまう。アンプレヤブルの末、5オン2パットのトリプルボギーを献上した。

事前に18ホールを回ったのは火曜日だけ。それもインの9ホールはグリーン回りのチェックで済ませた。「調子が良かったので前半からドライバーを多く持ったけど、良いショットを打ったのに良いところに行かなかった。それは狙いどころのミスだし、マネジメントのミス」。さらに追い打ちを掛けたのは、天候の変化だ。「風が練習ラウンドと真逆だったのが効いたと思う」。

だが、ショットの好感触が消えていないことが、石川に前を向かせる。後半2番以降の8ホールは「締まったプレーが出来ました」と2アンダーで戻ってきた。暫定ながら首位と6打差で迎える2日目。「トップとの差を考えると今のところ離れてない。人数的にも(上位は)薄いと思うので、明日でこの差を詰めていけば予選も通ると思うし、残り36ホールに掛けられる」。まだ、希望の灯りは消えていない。(テキサス州サンアントニオ/今岡涼太)

2014年 バレロテキサスオープン