2014年 WGCキャデラック選手権

ウッズは自己“初”しかも“ワースト”の日曜日に

2014/03/10 11:00
5番のバンカーショット後、ウッズは腰を抑え、顔をゆがめた(Chris Trotman/Getty Images)

フロリダ州のトランプナショナルドラールで開催された「WGCキャデラック選手権」。タイガー・ウッズが“キャリア最悪”の日曜日を経験した。首位から3打差でスタートしたが、6ボギーの「78」。通算5オーバーの25位タイでフィニッシュした。

最終組のひとつ前でプレーした最終日。大会連覇での今季初勝利へ逆転を信じたファンの期待は、早々にしぼんでいった。序盤の3番でフェアウェイからの第2打をグリーン右手前の池に入れたウッズ。続く4番(パー3)ではバンカーからパーを拾えず、2連続ボギーを叩いた。

アクシデントは3つ目のボギーを叩いた6番。フェアウェイバンカーからの第2打は片方の足はバンカーの外というスタンスで、打つや否や腰がけいれんを始めた。「体を深く曲げると、強くけいれんした」。前週の「ザ・ホンダクラシック」のように途中棄権は考えなかったと言うが、「今日が終わったから、また体をケアしなければ。再発もある」。後半も3ボギー。最終日にノーバーディだったのはなんとキャリア初。同じく、「78」も最終日では自己最悪のスコアだった。

「良い感じだったら(痛みが無ければ)本当にしっくりくるスイングができるんだ。昨日(のプレー=65をマーク)を見ただろう?スイングも良いし、好スコアも出せる。でもこんな状態だったら…本当にキツイ」

アダム・スコット(オーストラリア)が優勝しなかったため、世界ランク1位の座は奪われなかった。「来週のオフがあって良かった。休んでケアをすることができる」。2人とも次週はオープンウィークとなり、20日(木)開幕の「アーノルド・パーマーインビテーショナル」で“再戦”予定。4月の「マスターズ」を前にタイガーの頭上には暗雲が垂れ込めている。(フロリダ州ドラール/桂川洋一)

2014年 WGCキャデラック選手権