2014年 プエルトリコオープン

尻上がりの19位も石川遼は危機感を抱き米本土へ

2014/03/10 10:02
19位タイへ浮上も、ショットの違和感を拭えないまま4日間を終えた石川遼(Michael Cohen /Getty Images)

プエルトリコのトランプインターナショナルGCで開催された米国男子ツアー「プエルトリコオープン」最終日。27位からスタートした石川遼は4バーディ1ボギー、連日の「69」で回り、通算11アンダーの19位タイに浮上して4日間を終えた。

4試合ぶりとなった決勝ラウンド2日間で6つ伸ばしての完走も、「1週間を通して自分の納得いくプレーができなかった。相性の良いコースだけに残念な点の方が多い」と総括。表情が晴れないのは、「ティショットがタイミングが合わなくて悪かった」という、人一倍こだわりの強いショットの不調によるものだ。

最終日も1打目を曲げるシーンが目立った。2番(パー5)のティショットは右サイドにある椰子の木の密集地帯へ。3打目からのナイスリカバリーでバーディこそ奪ったが、以降はしきりとスイングチェックを繰り返しながらのラウンド。5番と後半15番では左に大きく引っかけ、再び椰子が密集するエリアへ。いずれもパー5だったことが幸いしてパーだったものの、スコアカードからは見えない苦労が散りばめられたラウンドだった。

「パッティングが一番、安定している感じ」と、パット数は4日間すべて20台に抑えただけに、不安定なショットがより浮き彫りになった。「スイングプレーンとかではなく、リズムを本当に失ってしまいバラバラだった。今週は自分のタイミングとリズムを失ってしまったので、しっかりと(復調への道筋を)見つける旅に出たい」。

次週はフロリダ州・イニスブルックリゾートで開催の「バルスパー選手権」に出場。「来週もスイングを良くしていく為の期間としてやっていかないと、どんどんスイング悪くなっていきそう」という危機感とともに、再びアメリカ本土へと戻る。

2014年 プエルトリコオープン