ウッズがベストスコアで急浮上 首位に3打差で最終日へ
2014/03/09 09:29
腰をさすって眠っていた虎が飛び起きた。フロリダ州のトランプナショナルドラールで開催中の「WGCキャデラック選手権」3日目。タイガー・ウッズがこの3日間、全選手のベストスコア「66」を叩き出し、通算1アンダーの4位タイに浮上した。
ムービングデーを迎えた段階では5オーバーの25位タイ。ウッズは風が穏やかになったこの日を「まったく違うコースになった」と逃さなかった。出だし1番(パー5)でバーディ発進すると、3番では4メートル、5番は3メートルとチャンスを逃さずバーディを重ねていく。
「4番で3パット(ボギー)したのを除けば、いいショットも打てたしパットも決まった」。後半は15番(パー3)で10メートル以上を沈めるなどして2度の2連続バーディを奪取。パーオンに成功したのは18ホール中14ホール。トータル8バーディ、2ボギーのスコアに「イーブンパーに戻せれば、まだトーナメントに生き残れると思っていた。その通りになったし、それよりも1つ良かったね」と満足げに語った。
前週「ザ・ホンダクラシック」の最終日に途中棄権した原因の腰痛の具合が毎日心配されている。だが「昨日の夜は結構痛かったけれど、毎日ケアを受けている。セラピストたちが素晴らしい仕事をしてくれていて、僕はここでプレーできている」と周囲の人間に感謝。ちょうど1週間前には「65」(パー70)をマークしたが「明らかに先週のホンダの土曜日よりもたくさん良いショットが出ている。ずっといいラウンドだ」。
最終組のひとつ前の組でプレーする日曜日に狙うは、連覇での大会8勝目。獲物をしっかりと視界に捕えた。(フロリダ州ドラール/桂川洋一)