2014年 ザ・ホンダクラシック

今季自己ベスト!ウッズが“49人抜き”で17位浮上

2014/03/02 09:30
不安定な予選ラウンドからは一転。タイガーは3日目の後半にスコアを伸ばした

フロリダ州のPGAナショナルで開催中の「ザ・ホンダクラシック」3日目。イーブンパーの66位タイで予選を通過したタイガー・ウッズは7バーディ2ボギーの「65」(パー70)で回り、通算5アンダーの17位タイに順位を上げた。

最終組のスタートからは約6時間前の午前7時47分。全体の2組目でムービングデーに出たウッズは、大ギャラリーこそ引きつれど、歓声も、コンディションもまだ穏やかな中でプレーした。出だしの1番で手前から5メートルを沈めてバーディ発進を決めたが、前半アウトでは1つ伸ばしただけ。しかしハーフターン直後、突如としてエンジンがかかった。

10番で残り199ヤードの第2打をピン左3メートルにピタリ、続く11番ではグリーン左からチップインを決めて2連続バーディを決めた。「昨日は良くなかったショットが今日は良いボールをたくさん打てた。パットも決められたしね」。

14番で3メートルを沈め、15番(パー3)ではティショットをピン左1.5メートルに付けて再び2連続。終盤は3メートル前後のチャンスを立て続けに外し「最後の方でもう少し取れたらよかったんだけど」と話したが「65」は今年の自己ベストスコア。そして7バーディもベスト。「特にパー3で3バーディというのが最高だね」と、満足感を漂わせた。

今年に入って出場した欧米ツアーの2試合と同様、優勝争いに加わるのは難しい状況ではある。しかし「キャリアでもずっとそうだった。良い時もあれば、悪い時もある。ここで長くやっていれば余計にね」と慌てる素振りは一切ない。

11時過ぎのホールアウト直後には「5打差なら、5打差なら勝負になるんだけど」と話していたが、結局マキロイとの差は7ストローク。それでも一昨年大会では最終日に「62」を叩きだしている。渾身のガッツポーズは再び出るか?日曜日の楽しみが1つ増えた。(フロリダ州ウエストパームビーチ/桂川洋一)

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