松山英樹、最終日は「69」で16位タイ
2014/01/27 12:09
「ファーマーズインシュランスオープン」最終日、松山英樹は「69」とスコアを伸ばして通算5アンダーの16位タイでフィニッシュ。初日から「72」「72」「70」「69」と少しずつスコアを伸ばし、4日間オーバーパーなしでのラウンドで8週間ぶりの試合を終えた。
“復帰戦”を否定した松山にとって、今週は課題と収穫の見えた1週間だった。「4日間、良いショットがほとんどなかった」と、フェアウェイキープは39.3%(69位)、パーオン率は55.6%(67位タイ)と低迷した。その一方で「だいぶショートゲームが良くなっている」と、パット数は106回(1位)、サンドセーブは60%(17位タイ)と小技が冴えた。
「ショットが修正できれば、良い戦いができると思う。ショットが悪い中でここまで回れたのは自信になる」。
心配された左手親指付け根の怪我も、毎日のテーピングと治療は欠かしていないが、今週はなにごともなく乗りきった。「不安はときどきあるけど、痛みがあることはない」。まずはひと安心といったところか。
世界の強豪が集う米ツアー、難コースのトーレパインズGCでショットがブレ、試合に対するブランクを挟みながらも16位タイ。高評価してしかるべきだが、松山には引っかかることがあった。
「(石川)遼が上位にいるし、そういうところでやりたかったという思いはある。でも、自分はショットが悪いので、今はそこを求めても仕方がない」。勝負師としては、ライバルに負けて素直に喜べるはずもない。石川より1時間ほど先に上がった松山は、これ以上記者からの質問がないとみると、「早く遼のところにいってくださいよ!」と強がりとも、優しさとも取れる言葉で締めた。(カリフォルニア州ラ・ホヤ/今岡涼太)