最終日は「62」、絶好調のザックが3位に食い込む
米ツアー「ヒュマナチャレンジ クリントンファウンデーション」の最終日、10バーディ(ノーボギー)の「62」をマークして、通算25アンダーまでスコアを伸ばしたザック・ジョンソンは、首位と3打差の3位タイに食い込んだ。
昨年8月の「WGCブリヂストンインビテーショナル」以降の44ラウンドで、オーバーパーはわずかに2ラウンド。12月には「ノースウェスタン・ミューチュアル・ワールド・チャレンジ(フェデックスカップランク対象外)」でタイガー・ウッズを破って勝利し、14年初戦となった「ヒュンダイトーナメントofチャンピオンズ」でツアー11勝目を達成し、続く「ソニーオープンinハワイ」でも8位タイと絶好調だ。
「ヒュンダイ――」での優勝後、彼はこう話している。「いつも自分が(勝ち目のない)穴馬だというつもりはないけど、そう感じているんだよ」。
圧倒的な飛距離も、ど派手なガッツポーズも持たないジョンソンだが、周りに流されず、精度を極めた自らのスタイルを守り続け、米ツアーでの地位を確立している。今田竜二や谷原秀人ら比較的体格の似た日本人選手にとっても、ロールモデルと言える存在だろう。
来週から「WGCアクセンチュアマッチプレー選手権」まで、4週間のオフに入るというジョンソン。「家族や僕にとってはもちろん良いことなんだけど、今の調子がすごくいいから躊躇もある」というものの、同期間に開催されるトーナメント・コースとの相性の悪さもその理由だと打ち明けた。
「どれかに出ろと言われたらフェニックスを選ぶだろうけど、その1週間のためだけに東から西に移動するのもスマートだとは思わない。僕には3人の子供がいるしね」。
次週「ファーマーズインシュランスオープン」が開催されるトーレ・パインズGCはポアナ芝のグリーンがダメなのだという。「よいパットはできても、まったく決まってくれないんだよね」。苦手なものは苦手。きっぱりと割り切るところがいかにもジョンソンらしい。(カリフォルニア州ラ・キンタ/今岡涼太)