25位の遼、42.5ポイントを獲得しシードに前進
カリフォルニア州ラ・キンタで行われた米ツアー「ヒュマナチャレンジ クリントンファウンデーション」の最終日、34位タイからスタートした石川遼は、5バーディノーボギーの「67」とスコアを伸ばして通算17アンダーの25位タイで終了。フェデックスカップポイントでは42.5点を獲得し、計340点として同ランク19位と順位を1つ上げた。
初日に6アンダーをマークしたパーマーコースに戻ってきた石川は、序盤から安定したゴルフを見せた。ティショットでフェアウェイを外したのは2回だけ、パーオンは18ホール中14回。「ボギーが出る要素はあまりなかったと思う」。
昨日までタッチに苦しんでいたパッティングも「今日は外れ方が全然違った」。ロングパットはカップをかすめ、返しのパットはど真ん中からカップに沈む。「最高のパッティングができたと思う。スコア以上に内容はよかったですね」。それでも、今週の結果を手放しで喜んでいるわけではない。
「一定の満足感はあるけど、もっといけたなというラウンドが4日間続いたという感じもある」。開幕前の目標は1日4アンダー、4日間で“16”という目標はクリアしたが、「最低限のプレーをやっただけ」。来季のシード獲得となるフェデックスカップランキングの125位以内を目指し、確実に予選を通って、少しでも多くのポイントを稼いでいく。目安となるのは450点。それを最優先することが、“最低限”という言葉の意味だ。
“まだしっくり来ていない部分”があるというショットも、「来週は微調整。また自分の中に余裕が出てきたときに見直したい」と、今は大きく変えるつもりはない。“優勝”という大目標も、「あまり意識してないです」とそっけない。
「去年、ウェブドットで一緒にやってきた選手たちがなにを目指してやっているのか。ウェブドットに戻りたくないという気持ちを、そばの選手から感じつつやっているので、(自分も)だいぶ変わってきましたね」。最低限のプレーで43点。地味かもしれないが、確実にポイントを積み上げた。(カリフォルニア州ラ・キンタ/今岡涼太)