石川遼が語るツアー2年目の戦い方
13-14年シーズンが米ツアーフル参戦2年目となる石川遼。すでに昨年中に出場した3試合で、フェデックスカップポイントでは昨シーズンと同じ298点を稼ぎ出しているが、2年目となる今シーズンはより“ポイント”を意識した戦いになるという。
「昨年はやってみないと分からないということもあったし、ポイントに対する意識はあまりなかった。今シーズンの方が落ち着いてスタートできているし、しっかり計算していきたいですね」。
昨シーズンはフルシード獲得となる年間ランキング125位に入れずに(141位)、下部ツアーとの入れ替え戦(ウェブドットコムファイナルシリーズ)への出場を余儀なくされた。最低目標とするシード権獲得、さらにはフェデックスカップのプレーオフ出場を見据えれば、1点でも多く稼ぎたいと思うのは自然の成り行きだ。
今週の「ソニーオープンinハワイ」でも、4日間のペース配分を大会前からイメージしている。「初日、2日目は予選を通ることを考えて、周りの流れも見ながらさぐり、さぐり。初日からガンガン行き過ぎても良くない」と、勝負は決勝ラウンドに入ってからというのが戦略だ。ひと言でいえば、「優勝か予選落ちというゴルフではなく、予選を確実に通ってポイントを奪っていく」。
米ツアーで1年間を戦い抜き、「過信しても良くないし、過小評価するのも良くない」と、自分の立ち位置を客観的に判断できるようになってきた。そんな石川は、大会前日のプロアマ戦を終え、初日に向けた意気込みを問われてこう答えている。「最低でも70位でスタートしたい。タイ(タイランドゴルフ選手権)でも良い形で終われているので」。出場144名のフィールドを考えればもの足りなさも感じられるかもしれないが、これが今の石川が描く堅実なる戦い方だ。(ハワイ州ホノルル/今岡涼太)