2014年 ソニーオープンinハワイ

石川遼、短いシーズンオフに感傷「あと倍くらいやりたかった」

2014/01/07 10:20
短いながらも充実したオフを過ごし、今年初戦に挑む石川遼

2014年初戦をハワイで迎える石川遼は6日の月曜日、「ソニーオープンinハワイ」の会場となるワイアラエCCで、11時から行われるプロアマ戦の前に1番ホールから13番ホールまでをラウンド。その後は練習場に移動してショット、パットと練習をこなし、3日後の開幕に向けて動き出した。

「所々ラフが深いのは注意。あとは風ですね」と、予選落ちした12年以来2度目の出場となる同コースの印象を語ったが、その裏には自信も見え隠れする。

「(昨年の)ちょうど今頃は腰とか股関節を気遣いながらの日々だったけど、今はやりたいだけ練習できている」という体調の回復が第一。芝目が強いとされるグリーンも「先月、タイと中国でやってきた2試合に比べると気にならない。この芝質の中では強い方ではないですね」と、頼もしい言葉を残した。

12月には自宅で5日間の合宿を張り、ショートゲームとトレーニングに時間を割いた。「プロになる前、ジャンボさんの家で徹底的にやった基礎をあらためてやり直そうと。簡単なアプローチでボギーにしてしまうことがあったので、左手や右手の使い方とかを、思い出しながらです」。土の上からのアプローチ練習で、無駄なく美しいスイングを構築していった。

さらに、「半端なかった」と振り返るのは仲田健トレーナーの指導のもとに行ったフィジカルトレーニングだ。「今が人生で一番ご飯を食べている」という石川の体重は、トレーニングと相まって昨年6月の67キロから、今は70.5キロまでアップした。「理想は72~3キロ。(トレーニングを)1年間続けていって効果が出ればいい」と、長期的視野で臨む構えだ。

昨年の自身最終戦からわずか中2週間で迎える今年初戦。「短いですね。あと倍くらいやりたかった」と、過ぎ去ったオフシーズンに思いを馳せる石川だが、米ツアーのスケジュールはそんな感傷に浸る暇も与えてくれない。(ハワイ州ホノルル/今岡涼太)

2014年 ソニーオープンinハワイ