谷原秀人は21位「我慢してアンダーパーを」
「ISPSハンダワールドカップ」が21日(木)、オーストラリアのメルボルンで開幕。日本代表として出場の谷原秀人は4バーディ、3ボギー、1ダブルボギーの「72」(パー71)で回り、1オーバーの21位タイで滑り出した。
前夜の雨、早朝のコースへの散水…ひょっとしてグリーンが軟らかくなるのでは、といった淡い期待はスタート直後に打ち砕かれた。出だしの1番を3パットボギーとした谷原は、その後3番(パー3)で手前から6メートルを沈めてバーディを奪うと、その後もスコアの上下を繰り返した。7番ではグリーン手前のフェアウェイから15ヤードをパターでカップに沈めてバーディを奪うなど、平均パット部門で日本ツアー1位の力を見せつける場面も。しかし「全然ボールが止まらない。フォローの風だと手前のカラーに落としても奥まで行ってしまう感じ」とショットがことごとく硬いグリーンに弾かれ、我慢の展開が続いた。
15番(パー5)で7メートルを沈めてバーディを決めたが、直後の16番ではフェアウェイから強烈なアゲンストの風を3番アイアンで切り裂くも、ボールはグリーン左手前のブッシュの中へ。「低い球を打とうと思ったら引っかけた。16番だけ力んだというか…左からの風もあったので多少捕まえないといけなかった」。背中を丸めて打った3打目は思いのほかグリーン奥にある傾斜で戻らず、結局4オン2パットのダブルボギー。最終ホールでは2メートルのバーディチャンスを活かしきれず、オーバーパーで初日を終えた。
それでも「中途半端な距離が多く残った」という噛み合わせが決して良くない中での、首位と6打差発進には安堵の表情も浮かべた。「1ヤード、2ヤードの違いでグリーンでも大きく状況が違ってくる。バーディチャンスも紙一重なのかなと思う」。石川遼とのコンビを組む団体戦では、通算1オーバーの8位タイとまずまずのポジション。「自分がコースに合わせて行けたら。我慢してアンダーパーで行けるように頑張りたい」と巻き返しのチャンスをうかがっていた。(オーストラリア・メルボルン/桂川洋一)