石川遼、後半の巻き返しで5位タイに浮上
米ネバダ州TPCサマリンで開催されている米ツアー今季第2戦「シュライナーズホスピタルforチルドレンオープン」の3日目、通算9アンダーの9位タイからスタートした石川遼はこの日も4バーディ1ボギーの「68(パー71)」とスコアを伸ばし、通算12アンダーとして首位と7打差の5位タイに浮上。2週続けて、好位置で最終日を迎えることとなった。
この2日間、それぞれ前半はイーブンパーと1アンダー。後半に入って4つスコアを伸ばすという展開だった石川は、今日もその流れから抜け出せない。1番から8番までパーを重ねると、9番(パー5)ではバンカーから寄せきれずにボギーを先行させてしまう。
大きなアクションで悔しさを表現した石川は、「(気持ちは)そこまで切り替わらなかった。引きずっていました」とバック9に入ったが、12番で「(2打目を)構えたときにちょっと左を向きすぎているかもしれないと思ってアドレスを変えた」ことが奏功。170ヤードを8Iでピンそば1.2メートルにつけてバーディとし、息を吹き返した。
続く13番(パー5)では3メートルに2オンしてイーグル逃しのバーディ、16番(パー5)も2.5メートルのイーグルチャンスにつけるなどショットは良好(2パットのバーディ)。17番(パー3)でもバーディを奪い、後半に4つのバーディで巻き返した。
だが、もう少し伸ばせるチャンスがあったのも事実。「特に3メートルから6mくらいのパットがもう少しやっぱり入って欲しかった」と石川は振り返る。15番では1メートル強のバーディパットを決めることができずに天を仰いだ。パットのストローク貢献率は、初日1.422、2日目0.499から3日目は-2.129まで下がっている。データを見ると、パットがスコアの足を引っ張った計算だ。
それでも、最終18番では左に曲げたティショットが石に当たってフェアウェイに戻ってくるなど、運が味方している良い兆候もある。「明日は早めに16アンダーまで伸ばしたい」と意気込んだ石川。優勝争いに向けては、序盤のバーディラッシュがポイントになりそうだ。