2013年 プレジデンツカップ

松山英樹&スコット、ウッズ組を追い詰めるも惜敗

2013/10/06 07:42
最終ホールまで戦いを持ち込んだ松山英樹組。惜敗に終わり、T.ウッズと悔しさいっぱいの握手を交わした。

米国オハイオ州にあるミュアフィールドビレッジGCで行われている「プレジデンツカップ」の3日目。午前7時35分から再開された前日未消化のフォアサムマッチで、松山英樹アダム・スコット(オーストラリア)は、ジェイソン・ダフナーザック・ジョンソン組を2&1で撃破。続いて行われたフォアボールマッチで、再びスコットと組んだ松山は、ここまで2戦全勝のタイガー・ウッズマット・クーチャー組と対戦した。

松山とスコットは最初の3ホールで2アップとリードを奪い、有利に試合を展開。しかし、ミュアフィールドを知り尽くす米国選抜最強ペアは中盤から牙をむき始めた。

13番でウッズが2打目をピンそば1.5メートルに突き刺してバーディを奪うと、続く14番(325ヤード、パー4)では、フェアウェイに刻んだ3人に対し、クーチャー1人が果敢にグリーンを狙った。大きく左ラフに曲げたものの、そこから1.5メートルにつけてバーディ奪取。続く15番(パー5)では、ウッズがピンそば60センチに2オンさせるスーパーショットで、あっさりと3連続アップとした。

米国選抜の2アップで迎えたアップドーミーホール(ホールを獲られたらマッチ終了)の16番(パー3)。このマッチではパット不調のスコットを引っ張り、1人でポイントを稼いできた松山が、再び躍動した。クーチャーがピン奥3メートルにつけてバーディ濃厚とした一方で、松山は5メートル強の下りのラインを残した。慎重にグリーンを読んだ松山の打った球は、わずかにフックラインを描きながらゆっくりと転がり、一瞬、カップの縁で止まりかけたが、最後は吸い込まれるように消えた。

世界選抜の1ダウンで迎えた17番は共にパーとして、勝負の行方は最終ホールへ。松山が初日、会心の第2打を放って“魅せた”ホールだったが、このマッチではピンを5メートルもオーバー。パットはカップの横をすり抜け、最後はクーチャーにバーディを決められて息の根を止められた。

世界ランク1位を擁する米国選抜を最後まで追い込んだ松山組だったが、惜しくも1ダウンで金星をもぎ取ることはできなかった。松山は「悔しいです」とひと言だけ残し、30分後にスタートする次のマッチへの準備に急いだ。(オハイオ州コロンバス/今岡涼太)

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