2013年 ウィンダム選手権

松山英樹は6打差15位で“得意”の最終日へ

2013/08/18 09:03
雨が降りしきる一日。松山はグリーン上でのプレーがブレーキとなった。

ノースカロライナ州のセッジフィールドCCで開催中の「ウィンダム選手権」3日目。5アンダーの14位タイから出た松山英樹は2バーディ、3ボギーの「71」とスコアを落とし、通算4アンダーの15位タイで最終日を迎えることになった。

降雨の影響で予定よりも3時間後のスタートとなったムービングデー。ティオフ直後も雨の中でのプレーを強いられた松山は、2番でボギーが先行した。奥に下る面に切られたカップに対し、8メートルのバーディパットは「そんなに強く打ったつもりはなかった」ものの、傾斜で加速しグリーンの外まで転がり落ちた。

8番で第2打をピン手前2メートルにつけてバーディを奪い返したが、パッティングに苦しむ展開は、後半も変わらない。「(雨にもかかわらず)意外とグリーンのスピードが落ちていなくて、戸惑いがあった」と、10番、12番ではいずれも3パットのボギー。15番(パー5)で3日連続のバーディを決め、「難しいピンポジションがあった中で、よく1オーバーで耐えられたと思う」としたが、この日の時点で優勝争いの中心に食い込むには至らなかった。

首位との差は前日と同じく6ストローク。ホールアウト後のアテスト小屋で、1番ホールでのカジュアルウォーターでの処置について競技委員から確認されるシーンはあったが、ペナルティ騒動とはならず、それ以上に拡がることもなかった。前週の「全米プロゴルフ選手権」までの今季米ツアー6試合で、第3ラウンドの平均スコアは72.0と4ラウンドのうち最も悪く、その傾向は今週も同じ。トップのスコアが足踏みしたムービングデーに差を詰められなかった。

だが一方で、最終ラウンドの平均は68.8と最少で、日曜日の強さを発揮し続けている。今週で5連戦、そしてすべて予選を通過するフル稼働。「ひとつでもスコアを伸ばして、上位、優勝争いができるようにスタートからバーディを獲りたい」。弱音は吐かず、最後まで力を振り絞る。(ノースカロライナ州グリーンズボロ/桂川洋一)

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