2013年 全米プロゴルフ選手権

松山英樹は出入り激しく38位タイに後退

2013/08/11 10:07
ショット、パットともに精彩を欠いた松山。得意の最終日に巻き返しを狙う

ニューヨーク州のオークヒルCCで開催中の海外メジャー今季初戦「全米プロゴルフ選手権」3日目。松山英樹が後退した。イーブンパーの28位タイからの巻き返しを狙ったが、4バーディ、5ボギー、1ダブルボギーの「73」で回り、通算3オーバー38位タイとなった。

グリーンの端に切られたピン、そして瞬時に向きを変える風。しかし松山は「ショットが良くなくて、パットも入らない。風は強かったけど、対処しきれないほどではなかった」と出入りの激しい展開の要因を、自らのミスに求めた。

「練習から調子は良くなかった。スタートホールのティショットで大丈夫だと思ったけれど…」。出だしの1番、第1打でフェアウェイを捕えたが、続くショットはグリーンに届かず、3オン2パットのボギー発進。4番(パー5)をバーディとしたが、続く5番ではフェアウェイからの第2打をグリーン右サイドに外し、ラフからのアプローチに2打を要してダブルボギーを叩いた。

アドレスの修正に試行錯誤を続ける今週。「少し迷った分、ミスが大きくなった」と不安を拭い去れぬままのプレーを強いられている。323ヤード(この日は318ヤード)と短いパー4の後半14番ではドライバーでグリーン左手前のバンカーまで運ぶ積極策を選ぶなど、必死にスコアを伸ばしにかかったが、ボギーとバーディが入り組む後半となった。

終盤は3日間を通じて難易度1位の17番、そして同2位の18番をいずれもパーで上がったが「結果につながらなくて残念」と、ため息をついた。

この日もホールアウト後は熱のこもった練習で、自らの影を長くした。次週レギュラーツアー最終戦「ウィンダム選手権」を残し、今大会での来季米ツアーのシード権獲得へ向け、阿部靖彦監督ら陣営は、まず20位以内でのフィニッシュをひとつの目標としている。「最低でも明日は(通算)イーブンパーにしたい」と松山。その言葉通りのスコアといけば、シード当確の可能性も残されている。(ニューヨーク州ロチェスター/桂川洋一)

2013年 全米プロゴルフ選手権