藤田寛之、今季メジャー最終戦に「あっという間」
2013/08/08 10:11
藤田寛之は今季「マスターズ」から「全米オープン」、そして先月の「全英オープン」と再びメジャーでの戦いを経験した。しかしいずれの試合も、開幕前の故障、不調が響いてあえなく予選落ち。8日(木)に開幕の「全米プロゴルフ選手権」には、「今年最後のメジャーなので、少しは…と思っている。ここまであっという間だった」と強い意欲を持ってティオフする。
前週土曜日に米国入りしたベテランは、開幕2日前に井戸木鴻樹、石川遼と練習ラウンド。そして7日(水)は、すっかり友人となったジム・フューリックと9ホールを回った。全英直前のラウンド同様にマッチプレーを実施。「集中力も上がる。本番前にありがたい。相手が相手だけにすごく良かった」と充実感を漂わせた。
メジャー覇者との事前練習は、実戦感覚を養っただけでなく、その技を目で盗むことができた。「自分はラフからのアプローチで、クラブを上から入れがちで、ボールが飛んだり、飛ばなかったりしていた。でもジムを見ていると、フラットからアッパー気味に打っている。真似たら安定してきた」。深いのはもちろんだが、特に粘り気があるのが今大会のオークヒルCCの特徴。「自分の引き出しに入れつつやりたい」と話した。
シーズン序盤の苦しみからはようやく解放されつつあり、「自分の状態はそんなには悪くない」と前向きに現状を捉えた藤田。日本ツアー賞金王の意地を見せたい。(ニューヨーク州オークヒル/桂川洋一)