2013年 全米プロゴルフ選手権

松山英樹&石川遼が同組ラウンドで最終調整

2013/08/08 10:01
メジャー開幕前日に練習ラウンドをともにした石川と松山

今季の海外メジャー最終戦「全米プロゴルフ選手権」は8日(木)から4日間、ニューヨーク州のオークヒルCCで行われる。日本の松山英樹石川遼が7日(水)、当地で最終調整。早朝から9ホールをラウンドし、初日のティオフに備えた。

開幕前日のセッションは昨晩に急きょ決まった。午後の悪天候が予想されていた翌日に備え、午前中のラウンドを予定していた2人。どちらも同伴の約束が無かったところを、石川が松山を誘い、午前7時前にプレーを開始した。

2週前の「RBCカナディアンオープン」でも練習をともにした同い年の2人は、ラウンド中、盛んに意見交換。パッティングが悩みどころである石川が、松山の言葉に真剣に耳を傾けるシーンも。ラウンド後にはアプローチ練習場に直行し、互いに深いラフからのチップショットを繰り返す。ウェッジを交換してみたり、時には“曲芸”のような打ち方をしては笑いあい、松山は石川のバリエーションあるショットに、ギラリと鋭い視線を向けた。練習終了の合図は「お腹が空いたから」(石川)。気が付けばホールアウトしてから1時間以上が経過していた。

今シーズンの歩みは対照的な両者だが、互いに来季のシード権確保へ向け、このメジャー最終戦は踏ん張りどころ。そして3試合連続でのメジャートップ10入りも期待される松山は、前週まで不振だったショットに「調子が上向いたところで、試合を迎えられる。先週、先々週よりは自信を持てる」と“戦える”コンディションをしっかりと作ってきた。

背の高い木々がホールをセパレートするコース。「ラフが難しい。ラフに入れないこと、フェアウェイキープが大切。自分だけがフェアウェイが狭いわけではないけれど」。ショットの重要性を強調しながら、「シードのこともあるので、まずは予選を通過したい」と、普段通りの第1目標を設定していた。(ニューヨーク州ロチェスター/桂川洋一)

2013年 全米プロゴルフ選手権