2013年 WGCブリヂストンインビテーショナル

松山英樹は17位浮上 3ボギーから挽回「我慢できた」

2013/08/04 09:02
松山はアウトで3ボギーを叩きながらも、後半に巻き返し上位進出のチャンスを残した。

オハイオ州のファイヤーストーンCCで開催中の「WGCブリヂストンインビテーショナル」3日目。イーブンパーの19位タイから出た松山英樹は4バーディ、4ボギーの「70」(パー70)で回り、通算イーブンパーをキープして、17位タイで最終日を迎えることになった。

調子が波打つ今大会の松山は、3日目にして初めてボギーを先行させた。ティショットを左に曲げた3番で3パット。さらに続く4番、そして6番ではいずれもフェアウェイからの第2打がグリーンに届かず、花道からのアプローチも寄せきれずにボギーを重ねた。前半アウトを終わって3オーバー、順位を大きく下げた。

しかしこれで終わらないのが今の松山だ。後半10番、最初のバーディが転機となる。第1打を右に曲げたが、セカンドでピンそば1メートルに付けてチャンスを活かした。「ティショットでミスしても、バーディを獲れた。『ミスしてもいいんだな』と思ったら楽になった」。

14番での2つ目のバーディを挟み、第3打をきっちりとピンに絡めた16番(パー5)からは2連続。最終18番でグリーン左のカラーから“3パット”ボギーを叩き、アンダーパーフィニッシュとはいかなかったが、ナイスカムバックに「我慢できていると思います」と胸をなで下ろした。

単独首位をひた走るタイガー・ウッズとの差は15ストロークに拡がった。しかし今大会は、来季のシード権獲得への前進も目的の1つ。阿部靖彦監督ら松山陣営は15位以内の確保をひとつのターゲットにしており、この日の後半の粘りは大きな意味を持つ。「前半はひどいプレーだったけれど、後半はなんとかいいプレーができて良かった。ショットが間違いなく当たり始めた。明日は今日の後半のようなプレーをしたい」。1ポイントでも、1ドルでも多く積み重ねたい。最終日も歯を食いしばる。(オハイオ州アクロン/桂川洋一)

2013年 WGCブリヂストンインビテーショナル