松山英樹、堂々メジャー4戦連続で予選通過
アマチュアとして出場した2度の「マスターズ(11年、12年)」、そして今年初挑戦で10位タイに入った「全米オープン」に続き、松山英樹はゴルフ発祥のリンクスコースでも、堂々とメジャー大会4戦連続での予選通過を成し遂げた。
大会2日目、この日は昨日とは逆の東からの風が吹いた。今週初めての風向きだったが、松山の準備が奏功する。先週土曜日に初めてラウンドした日が同じ風で、「最初の練習ラウンドで出来たのが大きくて、そこまで違和感なくできました」と、すぐに順応してみせた。
13番(パー3/190ヤード)では、アゲンストの風に対して5番アイアンでピン上1メートルにぴたりとつけてバーディ奪取。ショットに関しての自己評価は「100点」という松山は、この2日間でパーオン数は28回(4位)と群を抜き、フェアウェイキープは通算17回(45位)、平均飛距離は297.5ヤード(25位)と安定した数字を残している。
その一方で、苦しんでいるのはグリーン上だ。「(コンディションは)難しくなっているけど、自分の打ち方も良くなくて外れている。パットに関しては10点です」と苦笑い。この日も2度の3パットを喫するなど、パット数は計66回(101位)に甘んじており、首位のM.A.ヒメネスの55回と比べるとその差は歴然だ。
それでも、初日の「71」に続いて2日目は「73」。通算2オーバーとし、首位と5打差の20位タイで決勝ラウンド進出を決めた。これで、初挑戦から4戦連続でメジャー大会の予選通過。初の全英も苦にすることなく、東北福祉大の阿部監督も「そのために色んなところに連れて行っている」と目を細めた。
「5打差ですからね」と、決勝ラウンドに入り、優勝争いも徐々に意識に入ってくる位置。2日間同組で回ったフィル・ミケルソンは、「隙の無いプレーヤー」とこの21歳を評した。「(良いパットが)一つでも入れば、波に乗れてトップとの差も縮まると思います」。週末を前に、松山の目に力強さがみなぎった。(英国ミュアフィールド/今岡涼太)