2013年 全英オープン

松山英樹“勝つために必要なショット”/羽川豊が選ぶ今日の一打

2013/07/19 06:32
最終ホールでバーディを奪い、初日をイーブンパーでまとめた松山英樹。

英国スコットランド、ミュアフィールドで幕を開けた「全英オープン」初日、テレビ解説で当地を訪れている羽川豊は、“今日の一打”に松山英樹の18番の2打目を挙げた。通算1オーバーで迎えた最終ホール、松山はフェアウェイからピン上4メートルにつけて、連続バーディで締めくくり、通算イーブンパーでホールアウト。首位と5打差の21位タイで初日を終えた。

羽川豊コメント

「最後はボギーを打ちたくないっていう(難しい)ホール。そこで風を上手く掴みながら攻めてピン筋に打ってきた。下りのパットも普通は入らないラインだよ。それを入れられるっていうのが、彼の勢いみたいなものじゃないかな。

今回、松山は予選通過というレベルではなく、勝ちに来ている。そのために必要なのは終盤の粘り。簡単ではない最終18番で初日にバーディを奪っておくことは、決勝ラウンドを良いイメージで迎えられるので、あの18番のセカンドは”勝つために必要なショット”だと思います

メジャーの戦い方として、じーっと我慢強く勝てる位置にいることが大事。常にトップと5ストローク以内に最終日までいるってことがポイントだから、まずまずのスタートだったね。

練習日から見ているけど、アダム・スコットにショットでも負けていない。今日もたまたまイーブンパーだけど、ちょっと噛み合えばアンダーパーはすぐに出せる。バタバタしていないし、あれだけ安定感があるゴルフをしている選手は今までいなかったね。あとは優勝争いをどれだけ経験できるか。そこが勝つ秘訣だから。これからWGC、全米プロにも行くから、チャンスも巡ってくるんじゃないかな。

球の高低の打ち分け、球を止める技術も持っているし、アゲンストの打ち方にも対応できている。色んな選手の攻め方を研究して、分析しながら攻めているね。こういう経験をすることでチャンスが出てくるから、本当に良い時間を過ごしているね」

2013年 全英オープン