藤田、谷口、丸山の40代トリオが集結
昨年の国内ツアー賞金ランキング1位の藤田寛之(44歳)と同2位の谷口徹(45歳)。その2人に、国際最終予選を通過して初の海外メジャーに挑んでいる丸山大輔(42歳)が加わり、「全英オープン」月曜日の練習ラウンドは、実に和やかなものとなった。
「良い雰囲気ですよね。最初入ったときは感動しました」とは、初めてリンクスランドに足を踏み入れた丸山の弁。3月頭の予選会で早々に出場権を獲得し、「日本ツアーをやりながらも、ここまでに仕上げたいというのは頭にあった」と着々と準備を積み重ねてきた。2週間前の北海道「セガサミーカップ」では予選落ちを喫したが、「感じは良かったし、状態的には今年一番」といたって前向き。ここ最近ゴルフがつまらなくなってきたと悩み気味だったが、「転がしのアプローチとか新鮮ですね」と未体験の刺激を受けて、忘れていた“ゴルフの楽しさ”を再発見した模様だ。
ここミュアフィールドで行われた02年大会にも出場した谷口徹は、「(02年は)もうちょっと、ゴルフが上手かったのかも。今日は難しかった」と、強風の難コンディションに落胆気味。「ショットは上向きやったけど、ここに来ると上向きじゃなくなってくる」とぼやくが、それも求めているものが高いから。「ここで軽いドローを打っていると、ちょっと捕まりすぎてしまう。フェードを上手く打っていかないといけない」と、攻略イメージを膨らませる。そのイメージの結末には、満員の18番グリーンスタンドが見えている。「やっぱり、ギャラリーが一杯の中で帰ってきたいですよ。満員御礼で帰ってきたら、快感でしょうね」。
そして、昨年の全米オープンから6戦連続でメジャー大会出場を続けている藤田寛之は、過去に日本人が好成績を挙げてきているミュアフィールドを「打つところが分かりやすい」と評する。ブラインドが少なく、ティからフェアウェイも良く見える。「バンカーのアゴも低い感じがしますね」と、コースから受けるプレッシャーは少ないという。「やっぱり(メジャーの中でも)イギリスは日本人向きでしょう。パワーで止めるような場面が少なく、手前からゴロゴロ行ける。上からドスンというのは、逆にやりにくいのではないでしょうかね」。藤田もユーティリティの代わりに3番アイアン、もしくは2番アイアンを入れる予定だ。(スコットランド・ミュアフィールド/今岡涼太)