米国男子ツアー

PGAツアーが16年1月からのアンカリング禁止を承認

2013/07/04 17:15

R&AとUSGAが、アンカリング禁止の新ルール発効を2016年1月1日からと決定したのは、今年の5月21日のこと。PGAツアーはその決定を受けてツアーとしての対応を協議していたが、7月1日、PGAツアーの政策委員会により、この新ルールの全面的な採用が受けいれられた。これにより、PGAツアーでも16年1月1日以降、アンカリングによるストロークが禁止されることとなる。

「この決定をするに当たって、政策委員会はメンバー間に様々な意見があることは認識していた。しかし、アンカリングによるストロークが、我々の競技また世界的な成功に対して基本的には大きな影響を与えないだろうということで、委員会の意見は最終的に決着した」と、PGAツアーのコミッショナー、ティム・フィンチェム。「また委員会は、採用可能なストロークに関して世界中のプロゴルファーが一つのルールを持つことが、望ましく、また混乱を避けるという意見だ」として、PGAツアーで特別ルールを採用する可能性を否定した。

その一方で、アマチュアへの同ルール適用に関しては、PGA of アメリカと共に、USGAに対して適用期限を16年1月以降に遅らせることを強く要望。「政策委員会は、引き続きアンカリング禁止のアマチュアへのルール適用を遅らせることが、ゴルフ人口の増加と健全なゲームのために為になることを信じている」と、語っている。

08年に発効した新しい溝規制のルールでは、10年1月からプロ競技では新しい溝規制に合致したクラブの使用しか認められていないが、一般ゴルファーに対しての同ルール適用は24年までの猶予が設けられている。とはいえ、これは用具に関するルールで、競技方法に関するルールとは状況は違う。今のところ、このPGAツアーからの要望に対して、R&AおよびUSGAからは、なんの発表もなされていない。