P.ミケルソン 全米オープン6度目の2位
2013/06/17 10:51
ペンシルベニア州のメリオンGCで開催された海外メジャー第2戦「全米オープン」最終日。フィル・ミケルソンが、またも敗れた。1アンダーの単独首位でスタートしたが「74」とスコアを落とし、通算3オーバー。ジャスティン・ローズ(イングランド)に逆転を許し、同大会6度目の2位に終わった。
願いを込めた281打目。ローズを1打差で追った最終18番、花道からの第3打のアプローチは、カップの右をすり抜けていった。打ち上げのグリーンへ駆け上がり、ボールの行方を追ったミケルソン。奇跡のチップインバーディはならず、プレーオフ進出の望みが絶たれた。
この日は前半5番までに2つのダブルボギーを叩いて、早々に失速。「あの2つをどちらもボギーで抑えておけば…」と悔やむ。しかし10番パー4で、右サイドから残り75ヤードの第2打をカップに放り込み、起死回生のイーグルでトップタイに並んだ。だが大雨の後の121ヤードと短いパー3、ティショットでグリーンを外し痛恨のボギー。勢いがしぼんだ。
「本当に残念だ。僕にとってこれは大きな、本当に大きな分岐点になるはずだった。勝てば自分の全米オープンの見方も変わっただろうし、絶対に勝ちたい試合だから」。既に過去5度、2位フィニッシュで涙を呑んでいたが「今までよりも、ずっとタフなものかもしれないね。今回は大きなチャンスだった。試合への向かい方も、ポジションもコースも望ましかった。バーディチャンスを何度も作れたしね」
この日が43度目の誕生日だったビッグレフティ。そして今年の父の日もまた、大きな失望感を味わうことになった。(ペンシルベニア州アードモア/桂川洋一)