いざ、全米オープン!松山英樹「調子はいい」 N.プライスも熱視線
今季の海外メジャー第2戦「全米オープン」は13日(木)、ペンシルベニア州フィラデルフィア近郊のメリオンGCで開催。プロ転向した今年、国内ツアーで5戦2勝と賞金ランクトップを快走する松山英樹の初挑戦が始まる。
鮮やかな日差しを浴びた開幕前日は、午前7時過ぎから練習ラウンド。難易度の高いインコースを中心にプレーし、最終調整した。予選ラウンド2日間は、初日に午後、2日目が午前スタートとなる。この開幕前の2日間で同様のスケジュールをこなし、ティオフに備えた。
悪天候に見舞われ、前週金曜日の米国入り後からのラウンドは予定通りには進まなかった。それでも「だいぶコースのイメージは出来るようになった。あとは自分の調整次第」と前向きな言葉。直近2日間は風が吹く中でのプレーとなったが「気にはなりますけど、日本の(試合の)方が吹いていたかもしれない。免疫はついています」。そして、珍しくも「調子はいい」と口にした。
現在、世界ランキングでは日本勢トップの64位。「あまりそういうことは考えたことがなくて…」とピンと来ていない様子だが、目下、押しも押されもせぬ日本の代表選手であることは間違いない。
今年は2年に1度の、世界選抜と米国選抜の対抗戦「プレジデンツカップ」が開催される年(10月3日開幕、オハイオ州ミュアフィールドビレッジGC)。欧米出身の選手を除いたランキングではトップのアダム・スコット(オーストラリア)に始まり、現在13番目。8月中旬にトップ10に食い込めば自動的に選抜に入る。また、活躍がニック・プライス主将の目に留まれば、残り2つの推薦枠で選ばれる可能性もある。
そのプライスはこの日、コースに姿を見せた。MATSUYAMAの名前はもちろん周知。日本での今季戦績には驚きを隠せず、興味津々の様子。今大会は彼に実際にプレーする姿を披露する初の機会となる。松山自身は「先のことは分かりませんよ」と冷静。しかし「まずは(ランキングで圏内に)入れなければ意味がない。明日からもアピールできるように」と、その選抜入りの名誉の重みも十分に理解している。
とはいえ、視線はあくまでも目先の戦いだ。昨年の「マスターズ」以来、そしてプロとしては初めて臨むメジャー。「まずは予選を通過できるように頑張りたい。週末に良い位置で回れるように」。凛とした顔立ちで、意気込んだ。(ペンシルベニア州アードモア/桂川洋一)