2013年 全米オープン

藤田寛之は2日遅れで練習ラウンドを開始

2013/06/12 12:20
開幕2日前に初めて開催コースを回った藤田寛之。劣勢を跳ね返せるか。

海外メジャーの今季第2戦「全米オープン」に4年連続で出場する藤田寛之が、思わぬ事態に苦しんでいる。前週土曜日(8日)に米国入りしたが、体調不調が原因で前日までの練習をキャンセル。開幕2日前の11日(火)に初めて開催コースのメリオンGCをプレーした。

この日はかねてから念願だったメジャー覇者ジム・フューリックとの練習ラウンドを、塚田好宣上田諭尉を交えて行った藤田。しかしコースでは時折咳き込む姿や、鼻声で話す様子も見られた。

前週のオープンウィークもスポンサー企業とのコンペや、テレビ収録などに引っ張りだこ。風邪をひいて発熱し、疲労骨折後の復帰に苦しんだ4月の「マスターズ」に続き、思うような調整ができないまま今年2度目のメジャーを迎えることになりそうだ。

それでも今年も世界最難関のレベルに仕上げられた舞台での戦いには、胸が躍る。「フェアウェイに打って、グリーンに乗せられれば、あくまでも普通のコース」と言うが「ミス(ショット)であるものが、ミスになる。ティショットがラフに行っていたら、話にならない」という“運任せ”でない、フェアで絶妙なセッティングを歓迎した。

また、フューリックとの18ホールも「雰囲気を味わえた。自分と同じくらいのパワーでどうやってやるんだろう?と思っていた。それを知ることができて良かった。とにかくすべてのクラブがショートアイアンを打っているみたいだった」と刺激に。コンディションは思わしくないが、戦いへの意欲は急激に高まっている。(ペンシルベニア州アードモア/桂川洋一)

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