2013年 ザ・メモリアルトーナメント

「よく耐えられたラウンド」 石川遼は59位タイで最終日へ

2013/06/02 09:40
粘り強くホールを重ねた石川遼。上位浮上はならずも、言葉から充実ぶりが受け取れる

午前7時30分から再開した第2ラウンド未消化分を終えて、通算3オーバーの68位タイで辛くも予選通過を決めた石川遼。臨んだ決勝ラウンド1日目は、3バーディ、2ボギー、1トリプルボギーの「74」とスコアを落としながらも、通算5オーバーの59位タイと僅かに順位を上げた。

インコースからスタートした石川は、14番でセカンドショットをピンそば50センチに付けるスーパーショットで1つ目のバーディを奪うが、続く15番(パー5)では約70センチのパーパットを外してボギー。さらに16番(パー3)のティショットは、「ほんのちょっとの風のタイミング」と上空に巻く風の影響でクリークに吸い込まれ、4オン2パットのトリプルボギーで後退した。

この日は変化する風の強弱、風向きが大きく影響し、「コンディションは今日が一番難しい日だった」と、石川自身、思い通りのプレーを阻まれるも、後半は2番、4番で約7メートルのバーディパットを沈めて粘りを見せた。「トリも打った、ダボも打った、でもその中でよく耐えられたラウンドだった」と自己評価。

ショットに関しても「しっくりきてない状況でもここまで来られた。3日目を終えて、『バイロンネルソン選手権』の時の、最終日のスイングの感覚やボールの飛び出し方というか、インパクトのときのフェースにくっついている感じが徐々に戻りつつある」と、日々の収穫に手応えも感じている。

この日のラウンドでは「常にバーディパットを打てるゴルフができていれば、このコースはあまり苦にならない」と、グリーンを如何に捕らえるかでコースの難易度が大きく変わることを改めて認識。「ショットをもっともっとコントロールして、4バーディを目標にしてやっていきたい」。明日の最終日、その掴んだ手応えの真価を証明するラウンドとなる。

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