2013年 ザ・メモリアルトーナメント

石川遼は暫定66位 最後のバーディパットを残して中断

2013/06/01 11:03
最終18番グリーン。2メートル弱のバーディパットを残して日没サスペンデッドに

「ザ・メモリアルトーナメント」の2日目、荒天による幾度の中断の影響で、一部の選手が未消化ホールを残し日没サスペンデッドを迎えた。72位タイから決勝ラウンド進出を懸けて臨んだ石川遼は、1番ティからのスタート。17ホールを消化して1つ落とし、通算3オーバーはカットライン上となる暫定66位タイ。最終18番のグリーン上で約1.7メートルのバーディパットを残し、明日の再開を待つ。

この日はスタートホールの1番から約6メートルのパットを沈めて、バーディ発進とした石川。「パターもすごく自分では良くなってきている」と続く3番でも約3.6メートルのスライスラインを沈めて好調なスタートを切った。

石川は昨日、苦手意識を持つスライスラインについて自らキャロウェイの担当者にアドバイスを求めた。無意識にフェースが開いてヒットし、カップの右に切れたりショートをする傾向にあったストロークの修正に努めたという。

折り返し手前の7番ではパーパットが強く入ってしまいボギー。続く8番(パー3)ではティショットをグリーンサイドのバンカーに入れると、リカバリーミスでダブルボギーとし、予選通過へ暗雲が漂う。しかし、後半の15番では再び約5.6メートルのスライスラインを沈めてバーディを奪う粘りを発揮。不安を残したパッティングだったが、昨日の調整により早々にその成果を発揮しはじめた。

この日のプレーを振り返って、「満足度はすごく低いんですけど、ゴルフ全体の完成度というものは上がってきている」と不安要素の払拭により再び手応えを得た石川は、明朝、予選突破を確実なものにするためのバーディパットに挑む。「上りのスライスラインだということは分かったので、あのラインと距離をしっかり練習したい」。決勝ラウンド進出を目前に、1打に全身全霊を注ぐ。

2013年 ザ・メモリアルトーナメント