2013年 ウェルズファーゴ選手権

石川遼 松山英樹の活躍に「いっしょに優勝争いがしたい」

2013/05/06 10:28
石川遼は50位タイフィニッシュ。松山英樹の活躍は、遠いアメリカの地にいる石川の耳にも届いているようだ

「ウェルズファーゴ選手権」の最終日、石川遼は1バーディ、3ボギーの「74」でラウンドし、通算3オーバーの50位タイでフィニッシュした。「初日2日目はあまり良くなかったんですけど、それでもなんとか予選突破できたというのは非常に大きい経験になった」と、滑り込みで決勝ラウンドに進出しての今週を改めて振り返った。

不安定なショットと難コースセッティングに苦しみながらも、日毎に「コースが相手」と向き合い、調整に調整を重ねながら臨んだ今週。ここまでのシーズンを同時に振り返りながら、以前に石川自身が語った『コースが選手を育てる』ということを、今まさに体験している。「今の自分に足りないものがこっちだとすごく良く分かる」と言うように、風、ピンポジション、グリーンの速さ、ショートゲームの精度・・・など、学びに終着点はない。

それでも本格参戦1年目の今シーズン、「今のところは挑んで失敗ということのほうが多いかもしれないけど、成功した時はそれが自分の成功体験として強く残るし、“ここでこういうショットが出来るようになったんだな”という自信が良い方向へ導いてくれることに期待したい」と、一歩ずつの前進を続ける。

また、国内男子の試合も常にチェックをしているという石川は、同週に行われた「中日クラウンズ」での松山英樹の健闘について言及。「英樹は友達なので、純粋にうれしいですね」と喜びを口にする一方で、「今の英樹のスイングから勉強になることもすごくあると思う」と、遠く海を隔てたアメリカの地で大きな刺激も受けている。

「今のところ英樹は日本のツアーで100%優勝争いしているわけで、ずば抜けているのかなと思う」。これまで数々の記録を打ち立て、日本で驚異的な強さを見せてきた石川も、プロ転向後の松山の活躍に目を見張る。「だからこそ、いつかこっちの試合(米国)に出るチャンスがあればぜひ来てほしい。どこの舞台でもいいので優勝争いしたいですね、いっしょに」と、同じフィールドでの再戦を熱望した。

2013年 ウェルズファーゴ選手権