石川遼、終盤に乱れてフィニッシュも「前を向ける」
フロリダ州のベイヒルクラブ&ロッジで行われた米国男子ツアー「アーノルド・パーマーインビテーショナル」最終日。2オーバーの61位タイから出た石川遼は2バーディ、4ボギー、1ダブルボギーの「76」とスコアを落とし、通算6オーバー。午後の豪雨によりサスペンデッドとなった大会は翌25日(月)に持ち越されたが、暫定67位タイでフィニッシュした。
曇り空の下、午前8時30分にティオフした石川は、次第に風が強くなるコンディションでの戦いを強いられた。5番で3メートルを沈めてバーディを先行させると、7番では5メートルをカップの左から入れ2つ目。この日も前日に引き続き、弾道を自在に操るティショットは安定。前半9ホールはすべてパーオンに成功した。グリーンでは「ストロークの矯正にもなる」とクロスハンドにしてパターを握る策を講じ、浮上のきっかけをつかんだ。
ところが10番でアプローチのミスから初めてのボギーを叩くと、その後一層風は強くなり、スコアメークに苦しむ。1メートルを外した13番以降3つボギーを重ね、最終18番では第1打を右サイドの植え込みに打ち込み、積極策に出た2打目で池ポチャ。「全体的には悪くなかったが、後半にミスが重なってしまった。最後の17、18番(のショット)はちょっと体が起き上がってしまった」と悔やみ、ダブルボギーフィニッシュのラウンド後は再び練習場に急ぐこととなった。
初日の5位タイ発進から後退を続けてしまった。「最後の方は流れが悪くなってしまって、ズルズルいってしまったのは残念」。それでもショットとパットの出来が噛み合わない中で、4日間プレーできたことを収穫に上げる。「4日間のうち3日間はスイングも良い状態でプレーできた。来週また良い準備ができれば、本当に良いスタート切れる状態ではある。前を向ける」。
次週はテキサス州に移動し「シェル・ヒューストンオープン」に初参戦。その後、1週間のオープンウィークを経て、4月11日(木)開幕のメジャー初戦「マスターズ」に臨む。(フロリダ州オーランド/桂川洋一)