R.ファウラーがT.ウッズと最終日最終組で対決!
単独首位に躍り出たタイガー・ウッズへの挑戦権を、リッキー・ファウラーが掴んだ。フロリダ州ベイヒルクラブ&ロッジで開催中の米国男子ツアー「アーノルド・パーマーインビテーショナル」3日目。ファウラーは2日連続で「67」をマークして通算9アンダーまでスコアを伸ばし、2位タイに急浮上。8度目の大会制覇を狙う王者に2打差に迫り、最終日は同じ最終組から逆転を狙う。
この日のファウラーは序盤で勢いに乗った。2番(パー3)のティショット。4番アイアンでの放物線はピンから手前6メートルに着弾し、カップ右10センチにピタリ。「完璧なショット。本当にいいスイングができたから、チャンスにつくだろうとは思っていた」。難なく最初のバーディを沈めると、その後は2度の2連続バーディを含むトータル6バーディ、1ボギー。
「短いパットを外したところもあったけれど、それよりも上手くボールを運べていた。バーディもたくさん獲れたし、これからに向けてポジティブになれる」。ショット、そして24パットという好調なグリーン上でのプレーが噛み合った。
3月に入って「ザ・ホンダクラシック」、「WGCキャデラック選手権」では3日目を終えて
それぞれ5位、16位につけながらも、最終日に崩れて13位、35位と低迷してフィニッシュ。残り18ホールの戦いには、普段以上に注目が集まる。「ホンダも、ドラール(キャデラック)も残念ながら日曜日に望んだプレーができなかった。でも今の状態は良いから、明日のラウンドは楽しみ」
予報では最終日は強風になるという。だが、追う立場としてはタフなコンディションは大歓迎。「いま僕は良いボールが打てているし、風の中でのプレーは楽しみだ。明日は吹いてくれればいいなと思うよ。風の強いオクラホマ州(立大)で2年プレーしたし、僕は、午後になるといつも風が強い南カリフォルニアの出身だ。良いスイングをキープできれば、明日は面白くなる」。昨年手にした「ウェルズファーゴ選手権」での悲願のツアー初優勝はロリー・マキロイ、D.A.ポインツをプレーオフで破ってのもの。王者を下して2勝目となれば、スター性は一層高まるはずだ。(フロリダ州オーランド/桂川洋一)