石川遼、ベイヒル攻略なるか「基盤ができてきた」
米国男子ツアーの「アーノルド・パーマーインビテーショナル」は21日(木)から4日間、フロリダ州のベイヒルクラブ&ロッジで開催。5年連続の出場となる石川遼は開幕前日20日(水)にプロアマ戦に出場して最終調整を終えた。
この日は午前中、トップスタートのタイガー・ウッズが3ホールを終えた直後、突然の雷雨によりプロアマは一時中断を強いられることに。各選手ともにラウンドホールは18ホールからハーフへと短縮され、石川はインコースのみを午後にプレー。「1ラウンド回るのを想定していたので残念ではあるが、良い方向に捉えたい。明日は朝が早いし、早めに休もうかと思う」と気持ちを切り替えた。
今季出場7試合のうち5試合が予選落ち。それでも年明けから取り組んできた新しいスイングは時間を追うごとに定着が進んでいる。「(予選落ちした)先週(の試合)が終わって、微調整しただけで“良いところ”に戻ってくるのは、スイング自体の基盤となるものができてきたのだと思う」。ベイヒル入り後は腰に負担のかかるパッティング練習の時間が増えており、悩みの種である痛みは確かに軽減されているようだ。
2月に入りトーナメント会場が東海岸に移ってから、石川は練習日にホールごとに撮影した動画を宿舎で再生し、コースマネジメント、ショットのイメージトレーニングを続けている。「ビデオを撮っておくことで、いつでも頭の中でイメージしてラウンドできる。できれば試合に入る前に10ラウンドくらいは」と、限られた体力、時間を有効に使う術を模索中だ。
王様パーマーの招待試合は、今年も現在の世界ランクトップ20のうち、13人が出場するビッグイベント。「年々うまく攻められるようになってきたと思う。今年もプレーしていて、難しいし、高い精度が求められるコースの一つ。ただ、こういう方がやっていて楽しいと」と意識を高く持ってプレーする。(フロリダ州オーランド/桂川洋一)