2013年 ザ・ホンダクラシック

石川遼、満を持して“好き”な東海岸へ

2013/02/26 09:38
新しいグリップ(パター)の感触を確かめる石川遼。西から東への移動で心機一転

28日(木)開幕に開幕する「ザ・ホンダクラシック」の前週、試合に出場しなかった石川遼は、「ノーザントラストオープン」で掴んだドライバーの手応えを確かめるように、連日近隣コースで練習ラウンドを重ねていた。

「去年までのリビエラは4、5ホール立ちにくいホールがあったけど、今年はちゃんとゴルフになっていた。ストレートからドロー、ストレートからフェードとどちらもコントロールできるようになってきました」と、ティグラウンドでのバリエーションが広がり、余裕を持ってコースを攻められるようになってきたという。

「そのリズムを、ショートアイアンやミドルアイアンで距離を合わせなくちゃいけないときにも維持できるよう、それを意識してラウンドしました」と、今年から取り組むスイング改造は一定の進化を見せ始めている。

そして今週の舞台は西海岸から東海岸へ。「気候は西海岸が好きだけど、コースは東が好きですね」と石川は断言する。その違いは、芝質だ。「(東は)芝目があったり、芝先で切れたりして、高麗みたいな印象があります。プエルトリコは日本で言う河川敷みたいなコースだし、そういうのは小さい頃から慣れているので」。広大なアメリカではコースが変われば雰囲気もがらりと変わる。今回の変化は、石川にとっては“歓迎”すべき変化といえる。

月曜日にコース入りした石川は、ショットとアプローチ、パター練習をして、ラウンドに出ようとしたが、他選手が出場していたプロアマ戦が長引き、結局ラウンドはできなかった。それでも、練習中にキャロウェイのスタッフに依頼して、パターのグリップを長いものへと変更。「先週、35インチのパターを2~3インチ短く握っていたらストロークの感じが出ていた。それだとグリップの下の方を持つことになってしまうので、中尺用のグリップを入れました」。中尺用ということで、これまでより握る部分が太くなったが、それでも全体の重さのバランスが出て、フィーリングは良くなったという。

今季5戦目へと臨む石川だが、その雰囲気はフロリダの明るい陽光のように晴れやかだ。(米国フロリダ州/今岡涼太)

2013年 ザ・ホンダクラシック