米国男子ツアー

羽川豊の全英オープン生レポート/終盤上がり3ホールは何があってもおかしくない!8年前の再現も・・・

2007/07/22 09:00

予想された雨は小降りで収まり、グリーンの状態は初日と同じようにボールが止まりやすかったのでスコアを伸ばす選手が多かったと思います。風は3日間で一番吹きましたが、プレーに大きな影響を与えるほどではありませんでした。

全英は1日の内に四季があるといわれるくらい、時間帯によって気温や天候が変わることが多いのですが、今日は朝から最終組がホールアウトするまで一定していたと思います。したがって、スコアを落とした選手と伸ばした選手の差は、ティショットの正確性につきますね。

3日間首位を守っているセルヒオ・ガルシアですが、ショットが完璧です。朝の練習場から見ていますが、ドライバーショットは曲がる要素がありませんね。一緒にラウンドした崔京周もショットは良いです。少し飛距離が出ない分苦労はしましたが、ショットが安定しているので、明日の最終日もスコアを伸ばしてくると思います。

ガルシアがこのままスコアを伸ばし続けて優勝するのは考えにくいですね。雨が止んだらグリーンでボールは止まりにくくなりますし、メジャー優勝経験がありませんので、終盤に何かが起こるかもしれません。8年前の再現なんてこともあるかもしれませんよ。

タイガーの3連覇ですが、いよいよ苦しくなってきました。ただし完全にチャンスがなくなったわけではありません。最終日は前半にスコアを伸ばし、通算6アンダー程度でホールアウトしたら面白くなりますね。ガルシアは9アンダーのままなら優勝できますが、スコアを崩すと思ますので、プレッシャーがかかる16番以降の上がり3ホール、この大詰めは特に何が起こってもおかしくないと思います。みなさんも楽しみにしていてください。

羽川豊 (はがわ ゆたか)
セントラルスポーツ所属。栃木県出身。専修大学時代に朝日杯全日本学生選手権4連覇。ツアー通算5勝。1982年「マスターズ」15位タイなど。現在は自身のゴルフサロン「HAGAWA YUTAKA GOLF SALON」でレッスンを行っている。
今回、全英オープンにはテレビ朝日のレポーターとして現地入り。タイガー・ウッズや上位選手の詳細情報はテレビでもお楽しみください!