今日のタイガー/イーグルにロングパット!3連覇に向け順調にスタート
2005年大会からの3連覇、そして4度目の全英制覇に挑むタイガー・ウッズは、第15組として午前9時9分にスタート。初日と明日は地元英国期待のジャスティン・ローズ(イングランド)と1999年の全英チャンピオン(カーヌスティ開催)のポール・ローリー(スコットランド)と一緒のプレーとなる組み合わせ。今日のスコットランド・カーヌスティは朝から風が吹き、小雨も降り気温はあまり上がらない。8度前後だった気温は午後に12度近くまで上がったが、東、または東南東の海方向から風は冷たく感じる一日となった。
前半は3アンダー「33」(1イーグル、2バーディ、1ボギー)の好スタートとなったタイガーは、バックナインで2ボギーに対し1バーディで1オーバーの「36」。初日はパー71のコースで2アンダーの「69」で終了。初日「65」でリーダーとなったセルヒオ・ガルシア(スペイン)とは4打差の8位で、明日は午後2時20分にプレーする。
1番、2番をパーにしたあと、最初にバーディをとったのは3番。右からのアゲンストの風の中、ピンの奥からバックスピンと傾斜をうまく使ってピン左奥1メートルにつける。これを沈めてバーディ。右からのフォローの風が吹くチャンスホールの6番では2打目をミドルアイアンでピン奥4.5メートルに寄せる。イーグルパットをしっかり沈めイーグル。一気に3アンダーにスコアを上げてリーダーボードに一番上に名前を乗せてくる。
その後、8番のパー3ではバンカーにティショット入れてしまいボギーにしてしまうが、すぐ9番でセカンドをミスショットしながらもバウンスバックバーディを奪う。ハーフターンではタイガーは依然3アンダーをキープ。10番ではティショットを左に曲げたあと、グリーン右手前からの難しいパーセーブを拾い3アンダーをキープ。しかし12番と13番では連続ボギーとし1アンダーまで後退してしまう。後半のチャンスホールとなる14番ではバーディを取れずに苦しかったが、16番パー3でミラクルロングパットを沈めてバーディ。難しい上がりの2ホールも見事パーで収めて初日は2アンダー「69」でホールアウトとなった。
初日の午前スタート組は10度に満たない寒いコンディションの中、多くの選手はショットとショットの間に手袋(ミトン)を使って手の感覚を冷やさないように心掛けるようにしてプレーしていた。全体のプレー進行も遅く、なかなか自分のペースをキープしながらプレーするのが難しい状況の下、タイガーはうまくこらえながら明日に繋がるいい流れでフィニッシュとなった。プレー後のインタビューでは「今日のラウンドはうまく成功した」と話し、「3ラウンド廻った練習ラウンドとは微妙に異なる風が吹いた」と説明していた。初日タイガーはドライバーを使ったのは4ホールのみ。昨年のロイヤルリバプールよりも多く使ったことになるがフェアウェイキープ率も高く明日からのラウンドが楽しみだ。
ショット前のルーチンではテークバックでのフェースローテーションを気にするようにしてトップオブスイングでは左腕と肩のラインがうまく重なる安定するフラットな軌道はかなりいいポジション。気温もあまり上がらなかったということで下半身が無理をせずに上半身と動きがうまく調和していたように感じる。カーヌスティの難しい上がりの4ホールでは1アンダーとなったが16番のバーディは30メートル近いロングパットを一発で沈める大技も披露した。
タイガー本人からは苦笑いも出るラッキーパットは「あそこは寄せるだけでいいと思っていた。2パット目が短ければいいと思っていたんだけど・・・」と白い歯を見せて笑顔になったタイガーだった。比較的遅めのグリーンに対してもしっかりフォロースルーを取るパッティングはいいタッチなので、明日もしっかりバーディを4個ぐらいは取ってくると予想する。ボギーをいくつまで抑えることができるかがトーナメントリーダーへの道となる。明日金曜日の午後、気まぐれリンクスランドの風はどんなコンディションで選手を迎えてくれるのだろうか?
★ラウンドデータ
・スコア:69(33-36)2アンダー
・イーグル:1ホール
・バーディ:3ホール
・パー:11ホール
・ボギー:3ホール
・フェアウェイキープ率:80.0%(15ホール中12ホール)
・パーオン率:72.2%(18ホール中13ホール)
・パーオンしたときの平均パット数:1.67
・ラウンドパット数:30パット
1パットホール:6回
2パットホール:12回
3パットホール:0回
・バンカーセーブ:0%(0/2回トライ)
・ドライバー距離(計測2ホール平均):309.5ヤード
計測ホール6番、10番
・パー3:通算1オーバー
・パー4:通算1アンダー
・パー5:通算2アンダー
(解説:アンディー和田)