米国男子ツアー

今日の片山晋呉/日本最強プレーヤーが6度目のオーガスタに挑む

2007/03/29 09:00

2000年に初めて国内賞金王に輝き、満を持して挑んだ2001年「マスターズ」。初めて足を踏み入れたこの大舞台で、片山晋呉は見事に予選を突破。通算4オーバーの40位タイで競技を終えた。しかし、さらなる高みを目指して臨んだ翌2002年、片山は通算6オーバーで予選落ちを喫してしまう。

この敗戦から1年。片山の「マスターズ」における戦績は、緩やかではあるが少しずつ上昇してゆく。3度目の出場となる2003年は37位タイ、2005年は33位タイ。そして2年連続で国内賞金王となり、“国内最強”の地位を確固たるものとして迎えた2006年。片山は4日間安定したプレーを見せ、自己最高位となる27位タイでフィニッシュ。2日目には自身「マスターズ」2度目となるアンダーパーをマークするなど、確実にオーガスタを掌握しつつある。

昨年の国内ツアー平均ドライビングディスタンスは、42番目となる283ヤード。平均300ヤードを超える飛ばし屋揃いの海外選手と比較すると、体力的な不利は否めない。しかし片山には、この飛距離の差を補って余りあるテクニックがある。昨季の国内ツアーにおいて、フェアウェイキープ率、パーオン率で上位に名を連ね、ショートゲームの卓越さを示すサンドセーブ率とリカバリー率に至ってはともに1位。国内トップクラスの正確なショットとアプローチを武器に、6度目のオーガスタで上位進出を狙う。