米国男子ツアー

ツアー選手権優勝のV.シン

2002/11/05 09:00

米ツアーの「ツアー選手権」優勝で、ビジェイ・シンは4度目のシーズン複数優勝を達成。大きな優勝賞金だけでなく、低迷続きから脱却するための長く苦しいシーズンに大きなご褒美を獲得した。というのも、メジャーチャンピオンのビジェイ・シンだが、今シーズンの始まりは暗く、長いトンネルの連続だった。3月に49試合ぶりという長いスランプからやっと抜け出し「ヒューストンオープン」で優勝した。

ビジェイ・シン(2002年3月)
「2年ぶりの優勝だから本当に嬉しい。いつも優勝争いに近づくのに、最終日に必ず何かを失敗して自滅してきた。だから今回は優勝を意識せず、自分らしいプレーを最後まで通そうと思った。それが成功した」

シンはこのツアー選手権では、1998年に2位、2000年には3位と惜敗が続いていたが、ついに3度目の優勝争いで、この大会の優勝を獲得した。

ビジェイ・シン
「出場するだけでも大変なトーナメントで優勝できるなんて本当に嬉しい。シーズンを通じての米ツアーのトップ選手の集まりだ。この大会は米ツアーにとっても、選手にとっても大きな意味を持つ大会。それに勝てたのだから、本当に自分を誇りに思う」

ツアー選手権優勝で証明できたように、シンは完全復活。その証拠に、今シーズンはパーオン率が米ツアー7位、11度のトップ10入りはツアーで4番目の多さを誇る。

ビジェイ・シン
「今季は肉体的にも精神的にも懸命に努力してきた。その努力が報われる最高の終わり方ができた。これでゆっくりと休暇を楽しみ、来季をスタートできる」