2009年 トランジションズ選手権

石川遼、開幕前日に日暮れまで打ち込みを敢行!

2009/03/19 13:21
父・勝美氏の指導を受けながらの練習は日暮れまで及んだ。スイング改造の試行錯誤が続く

フロリダ州のイニスブルックリゾート&GCで開催される、米国男子ツアー「トランジションズ選手権」。開幕を翌日に控えた18日(水)、石川遼がコース内の練習場で“特打ち”を行った。改造中のスイングが未だに馴染まず、父・勝美氏の指導のもと、日暮れまでボールを打ち込んだ。

プロアマ戦が行われたこの日、ラウンドできるのは出場選手のみで、対象外の選手は練習場の使用に限られる。石川は午前10時ごろから約2時間、ドライビングレンジでドライバーとアイアンを打ち込むと、午後12時から約1時間をパット練習に費やした。その後マッサージと休憩を挟み、再び16時から約2時間ドライビングレンジ、その後パッティング練習、さらに再びドライビングレンジに戻ってボールを打ち込み、石川がグローブを外したのは19時を回っていた。

「午前の練習で、上半身と下半身の連動がなかなかできなかった」と石川。その内容に納得できず、午後の打ち込みに突入した。練習再開後もしばらく試行錯誤が続いたが、「最後の30分、疲れていましたが、そこから一番良い練習ができました」と振り返る。昔、父から“疲れたこれからが練習だ”と言われて意味が分かりませんでしたが、やっと分かった気がします」。最後の最後でイメージ良く練習を終えられ、「これだけ練習ができて、今日は良い1日でした」と、疲れも見せずにハキハキと話した。

とはいえ、スイング改造直後の今週に試合を迎える不安は大きい。「今の時点では、明日からの試合にスイングの安定が間に合わなかったに等しい」と、自身も時間不足を認めている。「ここまで来たので、とにかく試合に集中したいです。練習したことを試す素晴らしい機会。良いスコアは望めないと思いますが、ティショット、セカンドショットが崩れても、どれだけパーが拾えるかですね」。ラスト30分の練習が、石川の初日のプレーにどういう形で現れるか注目だ。

2009年 トランジションズ選手権