石川遼、自画自賛の15位タイスタート!
フロリダ州のイニスブルックリゾート&GCで開幕した米国男子ツアー「トランジションズ選手権」初日、石川遼が「最高のスコアです。僕の中では、このコンディションではこれ以上ないスコアだと思います」と、自画自賛の絶好のスタートを切った。
米ツアーデビュー戦となった「ノーザントラストオープン」と比べ、「緊張の度合いは半分くらいでした。日本のツアーと同じように、良い緊張感でプレーできました」と振り返る石川。スタートホールの1番パー5、オープニングショットをフェアウェイに運ぶと、3Wで放った2打目はグリーン手前バンカーへ。ここから手前5メートルに寄せ、これを沈めてバーディ発進とした。
「出だしのバーディパットが大きかったですね。上りのパットで、いつもならショートしそうなライン。朝からしっかり打つことができて、それからのパットも良かったです」。前夜、渡米前から師事を仰いでいるマイク小西氏にパットについて電話相談をし、アドバイスを受けたという。それが奏功したのか、「今日はパットが入りすぎました」(26パット)という石川は、続く2番パー4でも手前2.5メートルを沈めて連続バーディ!前半を2アンダーで折り返す。
迎えた後半の11番パー5。フェアウェイから3Wで放った残り260ヤードの2打目は見事にグリーンを捕らえ、ピン奥5メートルのイーグルチャンスにつける。これは惜しくも外したものの、楽々とバーディを奪い3アンダーへ。17番パー3でボギーを叩いたものの、この日3バーディ、1ボギーの「69」(パー71)。2アンダーの15位タイと、世界最高峰の舞台で早くも本領を発揮した。
ホールアウト後、海外のテレビメディアから立て続けにインタビュー。公式会見にも呼ばれるなど、この日の活躍で注目度が俄然アップした。「こうなったら予選通過を目指していきたいですね。明日も今日のようなプレーができるように頑張ります」。“Bashful Prince”(ハニカミ王子)が、アメリカで早くも本領を発揮し始めた。